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占星術でみた7年目の危機?リース・ウィザースプーンとライアン・フィリップの相性編(3)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
7月13日より天王星が逆行を始めましたね。

<閃いたっ、アハ!見つけた、エウレカ!>

天王星は「エウレカ!」をもたらす天体です。

考えても、考えても、答えが見つからない。
そんな、にっちもさっちもいかない状況に、突然に名案や正解が降ってくる時があります。
それが「エウレカ!」です。

アルキメデスが浮力の原理を発見したとき、興奮して「エウレカ(我見つけたり)!」と、叫びながら走り回ったという、逸話から、この呼び名があります。

同じような内容の「アハ!体験」を紹介しているのが、茂木健一郎さん、です。
茂木健一郎さんの出生図では、天王星は木星、カイロンと180度オポジションです。
そして、天王星は乙女座4.05度にあります。

乙女座5度のサビアンシンボルは、
「自然霊や通常は見えない霊の代理者の存在に気づくようになる人間」です。
日常の中に神秘的な秘密を発見して、確信する(木星)のでしょう。

URANUS The Eureka Factor

天王星が逆行すると、内面的なことに矛先が向かいます。
天王星は牡羊座8度にあり、どのサインも9度には「理解する」意味があります。

放ったらかしにしておいた問題に、突然フラッシュが瞬いたかのように、
打開策が舞い降りてくるかもしれません。
今週は、月が蟹座に入るので、月、火星、天王星、冥王星がグランドクロスになります。
東京で、月と天王星が正確な90度スクエアになるのが、
7月18日午前2時13分ごろ、です。(下の図は、クリックすると拡大します)

aha_eureka_tokyo

閃き(天王星逆行)を、いろんな意見を出して(天秤座火星)、生活レベル(蟹座月)に、落とし込む。
気づき、発見、閃き、展望を開くように活用したい、天体配置です。


さて、今回はリース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの相性、
今回はその第3回目です。

<成長と成功をサポートする>

前回は、二人の実際の関係と、プログレス・シナストリが示す相性が、
どうも食い違っている。
それは、どうしてなのか?ということでした。

食い違いを解消するために、あらためて見直したのが、出生図です。
出生図には人生で展開するすべてが集約されている。
出生図を重ねた二人の二重円、シナストリの全体をよく見直したのです。

恋愛や夫婦関係の相性には、金星と火星、太陽と月のアスペクトを中心に見ます。
プログレス・シナストリには、これらの天体のアスペクトが恋愛関係として表れます。

今回のリースさんライアンさんの関係では、
もっと外側の天体のアスペクトも、相性の対象として見ることにしました。

下は、二人の出生図を重ねた二重円です。
内側の円はリースさん、外側の円はライアンさんの出生図です。
リースさんの側から見た、ライアンさんの影響力です。(クリックすると拡大します)

syng_in_reese_witherspoon_out_ryan_phillippe

リースさんの金星に、ライアンさんの木星が重なっています。
リースさんの金星を、ライアンさんの木星が保護し、そして援助します。

リースの成長と成功をサポートするライアンさん。
ライアンさんはプロデューサー役であり、後見役なのです。
このカップルの恋愛と相性が繋がる特徴は、やっぱりこの関係にあります。

<成功したから関係が終わった>

リースさん出生の金星と、ライアンさん木星のプログレス・シナストリを見て見ましょう。
下は木星を加えた、ライアンさんとリースさんのプログレス・シナストリの表です。
『クルーエル・インテンションズ』で共演した、1998年12月時点のものです。

reesewitherspoon_ryanphillippe_psynastry02

ライアンさん進行の木星と、リースさん出生の金星が、0度コンジャンクションです。
魚座9.42度と9.30度で、とても接近しています。
これはライアンさん進行の木星が、逆行しているからです。

ライアンさん進行の木星と、リースさん出生の金星の、0度コンジャンクション。
このプログレス・シナストリのオーブの変化をグラフにしてみましょう。

相性の始まりと終わりを判定する、プログレス・シナストリのオーブは、2度でした。
しかし、太陽や月など他の天体に比べて、木星は進行図ではあまり動きません。
そこで、相性の始まりと終わりを判定するオーブは、今回は1度とします。

下は、ライアンさん進行の木星とリースさん出生の金星の、オーブ変化のグラフです。
1997年から2010年までの、変化をグラフにしています。

reesewitherspoon_ryanphillippe_psynastry_g03

リースさんとライアンさん、
二人が『クルーエル・インテンションズ』で共演したのが、1998年12月です。
この頃、アスペクトのオーブが0度に近く、最も正確なアスペクトになったときです。

木星と金星の、0度コンジャンクションのアスペクトです。
リースさんの方は金星です。出会った頃は、何て魅力的な男性だと思ったことでしょう。
ライアンさんの方は木星です。ウキウキした心になる、優しい女性だと思ったでしょう。

二人は急速に接近し、1999年に結婚します。
そして、ライアンさん進行の木星が、リースさんの金星に影響力を及ぼしていくのです。
木星の特徴が金星に乗っかるので、リースさんの愛嬌や魅力がどんどん拡張していきます。

演技力(金星)も成長し、リースさんはやがてアカデミー賞主演女優賞を受賞します。
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』での受賞で、これは2005年のことです。

リースさんの活躍が増える一方で、木星と金星のアスペクトは離れていきます。
相性の終わりの目安となる、オーブ1度になったのが、2010年です。
2010年のオーブ1度に近づいた、2007年に二人の離婚が成立するのです。

相性が終わるタイミングについては、もう一つのアスペクトも働いているようです。
下の図は、木星と金星の0度コンジャンクションのアスペクトに、
ライアンさん出生の火星と、リースさん進行の太陽の150度クインカンクスの、
アスペクトのオーブ変化を加えた、グラフです。

reesewitherspoon_ryanphillippe_psynasrtry_g04

木星と金星のアスペクトを、ベースラインと捉えるとよいでしょう。
火星と太陽のアスペクトが、主旋律です。
ライアンさんは乙女座火星のきめ細やかさで、リースさんの太陽をサポートします。

そのサポートが2度線を下回るのが、2005年。
ハリウッド女優として、リースさんが不動の立場を築いたころです。
この頃から二人の口論が目立ち始め、サポート関係の相性が終わっているのです。

<回路の出生図、電流の進行図、スイッチの経過図>

さらに今回は、ライアンさんのトランジットも見てみましょう。
下は、1998年3月のライアンさんの出生図と経過図です。
サインの内側が出生図、サイン外側が経過図です。(クリックすると拡大します)

ryan_phillippe_natal_transit_1998328

ライアンさん出生の木星に、経過の木星がコンジャクション、重なっています。
保護と恩恵の天体、木星の活動開始の合図です。この頃、二人は共演しています。
リースさんの魚座金星にも、同じ時期に木星が重なり、恋愛がスタートします。

次は、2006年3月のライアンさんの出生図と経過図です。
サインの内側が出生図、サイン外側が経過図です。(クリックすると拡大します)

ryan_phillippe_natal_transit_2006329

ライアンさん出生の木星に、経過の天王星がコンジャクション、重なっています。
保護と恩恵を断ち切って離れていく、ライアンさん旅立ちの合図です。
リースさんの魚座金星にも天王星が重なり、関係が終了します。離婚申請はこの頃です。

こうして見ていくと、
カップルの恋愛関係と相性にもたらす、出生図、進行図、経過図の役割がわかります。

出生図を合わせる二重円は、青写真または回路図だと言えるでしょう。
進行図を合わせた四重円は、実際の恋愛感情、電流が流れる様だと言えます。
経過図は、スイッチのオンオフ、関係の開始と終わりのタイミングの役割、をするのです。

<破局ではなくプロジェクトの解消>

リースさんとライアンさん、
二人の関係に浮び上がってきたテーマも、明確になりました。
二人の関係は男女の恋愛関係よりも、保護と育成、サポートする側と求める側の関係です。

ライアンさんの木星に、スイッチが入った頃に、リースさんとの関係が始まりました。
また、木星のスイッチが切れた頃に、リースさんとの関係も終了したのです。
ライアンさんは木星効果で、リースさんを開運していく役割だったと言えるでしょう。
(「開運男子」を何と呼びましょう?「アゲメン」?それとも「アゲオクン」?)

リースさんが不動の立場を築き、育成のテーマが完了した段階で、関係が終了したのです。
プログレス・シナストリでは、関係が終了した以降でもアスペクトが、続いていました。
しかし、ライアンさん側は太陽で、ライアンさんをサポートするアスペクトになり、
二人の関係のテーマには合わないため、二人の相性は再開しなかったのです。

しかし、リースさんが全くサポートされる側の立場ばかりでもなかったようです。
もう一度、二人のプログレス・シナストリ表を見てみましょう。

reesewitherspoon_ryanphillippe_psynastry02

リースさん出生の木星と、ライアンさん出生の月と金星が120度トラインです。
協調するアスペクトの木星で、ライアンさんの金星がフォローされます。
ライアンさんも結婚期間中に、リースさんと同じようにアイドル的な人気を博しました。リースさんも開運の役割を担っていた、と言えます。

木星という天体で、交互に恩恵を与え合う二人の関係は、
男女の関係よりも、むしろビジネス的なパートナーの関係に近い、と言えるでしょう。

ですから、二人の離婚は破局ではありません。
目的とテーマが達成されたので、満足してプロジェクトを解消することに似ています。
こうしたビジネス的な色合いの濃い男女関係は、ハリウッドに多いのかもしれませんね。


次回も、またハリウッドカップルを取り上げる予定です。

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テーマ : 恋愛と占星術
ジャンル : 恋愛

占星術でみた7年目の危機?リース・ウィザースプーンとライアン・フィリップの相性編(2)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
天体配置が及ぼす影響力の強さには、あらためて驚かされます。
6月24日の天王星と冥王星が90度スクエアになる、カーディナル・クロスの日から、
与党の分裂があり。そして、市民運動の盛り上がり。

なんだか日本も騒然とした雰囲気になってきました。
この騒然とした雰囲気が、2015年まで続くカーディナル・クロスの時代意識なのでしょう。

<天王星と冥王星の会合周期のクレッセント>

カーディナル・クロスについては、
前に、天王星と冥王星の会合周期(synodic cycle)のことを書きました。

太陽を中心にした公転運動から見れば、天王星と冥王星のアスペクトも、
月相(lunar phase)と同じように、新月→クォーター→満月→クォーターと変化します。

月相(lunar phase)は、実はもう少し表情豊かに変化します。
新月→クレッセント→クォーター→ギボス→満月
→ディセミネイティング→クォーター→バルサミックと、月相は変わります。

クレッセントは、例えば45度から90度の範囲と、ある程度の幅があるのですが、
ここではもっと簡潔に俯瞰してみるために、次のように設定してみましょう。

クレッセント       45度
ギボス         135度
ディセミネイティング  225度(135度)
バルサミック      315度(45度)

下は、月相の変化を図にしたものです。

synodic_figure

今回の天王星、冥王星の会合周期(synodic cycle)で、
新月、0度コンジャンクションになったのが、1966年1月7日でした。

この時、天王星、冥王星は乙女座16度にありました。
サビアンシンボルは、乙女座17度「ウィジャ盤(西洋コックリさん)」です。

このサビアンシンボルから、
無意識からのメッセージや直感を大切にした、
霊的な生活への転換が社会的に始まることが、今回の会合周期だろうと書きました。

では、新月から次の月相のクレッセント、
天王星、冥王星が45度になったのはいつでしょうか?

これは、1986年12月24日です。
(なお天体暦はastro.comのSwiss Ephemerisを使用しています。下記ページ参照。
Swiss Ephemeris for Users )

この時、天王星は射手座22度、冥王星は乙女座7度にありました。
射手座22度のサビアンシンボルは、「移民が入国する」です。
クレッセントは、新月で与えられた新しいテーマが、発芽するときです。

1986年は、バブル経済が始まったころですね。
そして、4年後の1990年にバブル崩壊が始まりました。
まさに「移民が入国する」ように、外国金融資本が日本に参入してきたのも、
ちょうどこの頃です。

クレッセントの次の月相、天王星、冥王星が会合周期でファーストクォーターになるのは、
2013年11月23日です。
このとき、天王星が牡羊座11度、冥王星が山羊座11度にあります。

サビアンシンボルは、牡羊座12度「野生の鴨の群れ」と、
山羊座12度「講義をする自然の学徒」です。

12という数字は、ひとつのサイクルが完結を示す数字です。
占星術のサインが12あるように、12に到達することで一つのサイクルを巡り終えます。
そして、私たちはひとつの世界観に到達し、理解の境地に到達します。

今回の首相官邸前のデモは、60年代の頃にない、ひとつの特徴があるそうです。
警察との衝突もない、紳士的で自制した、とても静かな行動だそうです。
「12度」という静かな度数が影響しているのでしょうか?

今回の天王星、冥王星のカーディナル・クロスは、社会的にも大きな変化があるでしょう。
しかし一方で、より霊的な意識や生活に目覚める人々が沢山現れる。
それが、今回の会合周期の、ファーストクォーターの特徴なのかもしれません。

<トム・クルーズとケイティ・ホームズ>

そして、最近の話題をもう一つ。
トム・クルーズさんとケイティ・ホームズさんとの離婚申請が報道されました。
ビッグカップルだけに、今後の注目を集めるところでしょう。

ケイティ・ホームズさん出生図の特徴の一つが、
蠍座の金星、天王星と獅子座の月、木星が90度スクエアであること。
深く結びつき愛されたいという気持ちと、賞賛され自分を認めてもらいたいという、
気持ちがぶつかり、その間で揺れ動きます。

トム・クルーズさん出生図の特徴の一つが、
乙女座の冥王星と、魚座の木星が180度オポジションであること。
権力や成功に強いこだわりがあり、宗教や哲学にのめり込みます。

二人が結婚した頃、海王星は水瓶座にありました。
ケイティさん蠍座の金星と獅子座の月は、海王星とTスクエアの形になり、
自分自身の拠り所を求める、ちょうど自分探しの時期でした。
ケイティさんが出した結論が、王子様とのロマンス、トム・クルーズさんとの結婚でした。

しかし、結婚生活はトムさんの意見に支配され続けました。
彼が信奉する宗教への信心は、もちろん、身につける衣服にまで命令され続けます。

しかし、牡羊座の天王星、山羊座の冥王星がスクエアになり、
ケイティさんの自己主張、山羊座の火星を刺激しました。

ケイティさんが抑圧してきた、自立と自信を取り戻すこと。
これが今回の、ケイティさんからの離婚申請の原因のひとつのようです。

ケイティの出生図とトランジットについて詳細に書いているのが、下のページです。

katie-holmes-free-at-last

機会があれば、プログレス・シナストリでみた二人の記事を書いてみたいと思います。

<何かと二人は衝突する?>

さて、今回はリース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの相性、
その第2回目です。

今回は、まず出生図を重ねたシナストリ、二重円から相性をみていきましょう。
下は、リース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの二重円を、
表にしたものです。

reesewitherspoon_ryanphillippe_synastry

アスペクトを作っている天体同士で、色分けしています。
オレンジは、60度セクスタイル、ブルーは、90度スクエア、
グリーンは、150度クインカンクスです。

90度スクエアの組合せが多いのが、二人のシナストリの特徴です。
協調的なアスペクトが、ライアンさんの乙女座金星とリースさんの蟹座火星の、
60度セクスタイルのアスペクトです。

一方、ライアンさん乙女座火星とリースさんの蟹座火星は、90度スクエアです。
乙女座と蟹座で、サイン同士は60度セクスタイルで和らぐものの、
火星同士の90度アスペクトなので、何かと意見の衝突がありそうです。

また、リースさんの牡羊座太陽とライアンさんの蟹座月も、90度スクエアです。
ライアンさんの月が、感受性の高まる蟹座なので、
リースさんの一方的な言動には、ヒヤヒヤしたり傷つく場面も多かったのでしょう。

ここまでだと、一見、相性はむしろ合わないカップルのように見えますが、
特徴的なのが、ライアンさんの乙女座金星とリースさんの牡羊座太陽の、
150度クインカンクスのアスペクトです。

<ライアンさんが後見役>

150度クインカンクスのアスペクトでは、後にくるサインの方が後見的な立場になります。
タレントとプロデューサーの恋愛では、才能を育てるプロデューサー側。
年齢差のあるカップルだったら、頼りがいのある年上の側です。

リースさんの太陽が牡羊座、ライアンさんの金星が乙女座なので、
ライアンが献身的なくらいリースの意見や我儘まで叶えてあげていた、ように思います。
リースの成長と成功をサポートするライアンさん。
このカップルの恋愛と相性が繋がる特徴は、ここにあります。

次に、二人のプログレス・シナストリをみていきましょう。
プログレス・シナストリ(progressed synastry)について、簡単に説明しておきます。

カップルの相性をみるのに、二人のホロスコープを重ねて、二重円をつくります。
これが普通に言う、シナストリ(synastry)です。
プログレス・シナストリ(progressed synastry)は、これに二人の進行図を加えます。
つまり、四重円になります。
(進行法の計算は、一日一年法です。)

進行図の天体が動くことで相性が変化し、カップルの恋愛が始まります。
恋に落ちる理由は、プログレス・シナストリに表れます。
そして、カップルの交際が終わるときも、進行図の天体の動きと一致しているのです。

シナストリ(synastry)だけではわからなかった、二人の相性の変化が見えてくるのが、
プログレス・シナストリ(progressed synastry)です。

下は、ライアンさんとリースさんのプログレス・シナストリを表にしたものです。
『クルーエル・インテンションズ』で共演した、1998年12月時点のものです。

reesewitherspoon_ryanphillippe_psynastry01

色塗りの組合せは、アスペクトを作っている天体同士です。
イエローが、180度オポジション、グリーンが150度クインカンクス、
ブルーが90度スクエアです。

プログレス・シナストリ(progressed synastry)で、相性を判断するときの基準があります。
アスペクトのオーブがプラス・マイナス2度に近づいたときが、
相性の始まりと終わりを告げるシグナルになりやすい、ことです。

例えば、女性側の進行の金星と男性側の出生の火星のアスペクトが、
120度トラインに近づいて、あと2度(118度か122度)のときに、
カップルの相性が高まって、交際が始まるケースが多いのです。

また、正確な120度トラインから2度離れた時(122度か118度)、
カップルの気持ちも離れて、交際が終わるケースも多いのです。

オーブ2度以内になっているアスペクトは、
ライアンさん進行の天秤座太陽と、リースさん出生の魚座金星の
150度クインカンクスのアスペクト。
ライアンさん進行の魚座金星と、リースさん出生の牡羊座太陽の、
180度オポジションのアスペクト。

この頃の1998年12月時点は、結婚する直前の、二人の愛情も高まっているときです。
アスペクトは決して多くありませんが、150度クインカンクスのアスペクトは、
ライアンさんが天秤座太陽、リースさんが魚座の金星ですので、
リースさんがライアンさんをサポートする形になっています。

しかし、ライアンさんの太陽は進行しますので、
このアスペクトのオーブは2度以内から離れていきますので、
このアスペクトの相性期間は間もなく終わります。

代わりに、オーブ2度以内に近づくのが、
ライアンさん進行の天秤座太陽と、リースさん進行の蟹座火星の、
90度スクエアのアスペクトです。

太陽と火星のスクエアですから、二人は衝突し合います。
結婚して間もなく、二人一緒にカウンセリングを受けていたそうですが、
このスクエアのため、衝突していたからではないでしょうか。

この頃の1997年から2005年までの、二人のアスペクトの変化をグラフにしたのが、下の図です。

reesewitherspoon_ryanphillippe_psynastry_g01

ライアンさんがサポートされる側の、
ライアンさん天秤座の太陽と、リースさん魚座の金星の150度のアスペクトは、
結婚して間もなくの1999年には、2度以内から離れていき、相性期間が終わります。

また同時に、ライアンさん進行の蟹座火星と、リースさん出生の牡羊座太陽の、
90度スクエアのアスペクトが2度以内に入ってきていく様子もわかります。

<離婚申請の後の方が相性が良い?>

しかし、このグラフからでは二人の相性の様子はあまり良さそうには見えません。
太陽と火星のスクエアでは、二人がスポーツや競技で試合をしているかのようで、
どうも恋愛のような、甘いロマンスの関係には見えません。

そして、下の図も見てください。
離婚申請の2006年以降からの、二人のプログレス・シナストリのグラフです。

reesewitherspoon_ryanphillippe_psynastry_g02

2006年から2010年までの、プログレス・シナストリですが、
これは離婚申請の後ですが、こちらの方がむしろ相性が良さそうに見えます。

ライアンさん側の天体が、太陽と火星。男性的な自己主張の天体です。
リースさん側の天体が、金星のみ。3つのアスペクトで影響を受けるので、
この時のリースさんの金星は特に活性化されたはず。
リースさん恋心の金星が刺激されるので、二人の相性はさらに強まったはず。

でも、この相性が高まる期間を待たずに、現実には二人の離婚が成立します。
恋愛の現実とプログレス・シナストリが食い違うのは、どうしてなのでしょう?
プログレス・シナストリが、有効でないケースなのでしょうか?

ベルナデッテ・ブレイディ著書の、ある一節が頭をよぎりました。
これは、”Predictive Astrology The Eagle and the Lark” (Bernadette Brady) に、
書かれています。

Predictive Astrology: The Eagle and the LarkPredictive Astrology: The Eagle and the Lark
(1998/12)
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「とても僅かな割合だが、100人中の5、6人の割合で、出生図がトランジットにも、
進行の天体にも反応しないケースに出くわすことがある。
時には、占星術研究者の自信を打ち砕くケースがある。」

リース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさん、二人のケースは、
この進行法に反応しない、ごくまれなケースの出生図なのでしょうか?
だとすれば、二人の恋愛にはプログレス・シナストリが使えないことになります。


いろいろ逡巡した挙句、
二人のプログレス・シナストリから、また新しい方法を試してみました。

その方法の結果から見えてきたのは、相性の良し悪しだけではなく、
二人の恋愛には、一貫した「ひとつのテーマ」がある、ということです。
その「テーマ」のために出会い、「テーマ」完了後に散開する恋愛もある、ようです。

これは、リース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの、
二人のケースだけに限らないでしょう。

愛し合い結婚までに至る二人には、その関係に至るまでのテーマがある。
これまで分析してきた中で見えてきた、新たな発見、です。

ここまで、長くなりました。
詳しい内容は、次回に続きます。


次回も、プログレス・シナストリを中心に、
リース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの二人の相性をみていきます。

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テーマ : 恋愛と占星術
ジャンル : 恋愛

占星術でみた7年目の危機?リース・ウィザースプーンとライアン・フィリップの相性編(1)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
今週は、天体の配置にいろいろな変化が起きる週ですね。

<政変?太陽、天王星、冥王のTスクエア>

まず、今まで逆行していた金星と土星が順行に変わります。
6月25日には土星が、6月27日には金星が相次いで順行し始めます。

このところ、芸能人カップルの結婚報道や熱愛報道も何となく下火になっていました。
金星、土星がこれから順行するので、結婚報道の勢いもまた復活しそうですね。

そして、6月24日の今日は、カーディナル・クロス、
天王星と冥王星が90度スクエアのアスペクトを作る、第一回目の日です。
22日には原発再稼働撤回を求めて、首相官邸前に4万人もの人が集結するなど、
既に、60年代復活の様相を呈してきました。(シックスティーズ2.0)

今週は、太陽が冥王星に180度オポジションになります。
太陽、天王星、冥王星がTスクエアを作るのが今週です。
東京で太陽と冥王星がオポジション、180度ちょうどになるのが、
6月29日24時から30日0時にかけての、日付が変わるころです。

その時の東京のチャートでは、MC、ICの軸に、
ほとんどピッタリのように、太陽と冥王星のオポジションが重なります。
大きな政変が起こりそうな配置の図です。
日本人の深層意識にもショックを与えそうなので、注目したいところです。


さて、今回もハリウッドカップルを取り上げます。
このカップルも結婚7年目にして離婚、
その報道にショックを受けた人も少なくありませんでした。

今回は、リース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの相性です。
このカップルの離婚の背景には、どんな天体の働きがあったのでしょう?
プログレス・シナストリ(progressed synastry)を使って、二人の相性の変化をみていきます。

<こちらもおしどりカップルで有名>

リース・ウィザースプーンさん(Reese Witherspoon)さんは、
映画プロデューサーもする、才能豊かなハリウッド女優です。
2005年の『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー賞主演女優賞を受賞。
2007年の高額ギャラ番付で一位になり、最もギャラの高い女優としても知られています。

ライアン・フィリップ(Ryan Phillippe)さんは、
映画、テレビドラマの出演作品も多い俳優です。(日本未公開作も多い)
1999年の『クルーエル・インテンションズ』のヒットで、
セクシーなキャラクターイメージを確固たるものとし、アイドル的人気を集めました。

二人は、共通の友達からリースの21歳の誕生日パーティで知り合い、
『クルーエル・インテンションズ』の共演がきっかけで交際がスタートしました。
1999年に結婚、ハリウッドきってのおしどりカップルとして有名でしたが、
2006年に離婚申請、2007年に正式に離婚しました。

二人の出生データは、次を使っています。
リース・ウィザースプーンさん 1973年 3月22日12時00分(時間不明)
ニューオリンズ
ライアン・フィリップさん   1974年9月10日 12時00分(時間不明)
ニューキャッスル

<エレメントもクオリティも全くタイプが違う二人>

最初に、四区分、三区分で、二人の全般の相性を見てみましょう。
下の表は、14点法(14 point scale)を使った、二人のエレメント表です。
14点法は、トレーシー・マークスによるものです。
天体以外にアセンダント、MCも加え、全体の合計数14点で評価します。
エレメント、クオリティの特徴が、よりはっきりと出ます。

リース・ウィザースプーンさん、ライアン・フィリップさん、二人とも、
出生時間が不明なので、アセンダント、MCを計算に入れず、12点になります。

太陽、月は2点で計算します。
リース・ウィザースプーンさんの月は、山羊座1度。
出生時間によっては射手座の可能もあり、射手座で1点、山羊座1点で計算しています。
ライアン・フィリップさんの月は、蟹座2度。
出生時間によっては双子座の可能もあり、双子座で1点、蟹座1点で計算しています。

下は、二人のエレメント表です。

witherspoonphillippe_element

エレメント表をみると、見事に二人のタイプが分かれました!
ライアン・フィリップさんは風のサインが多く、爽やかな雰囲気がありますが、
土のサインも多いので、実直そう、職人的な雰囲気ですね。

リース・ウィザースプーンさんは、火のサインと水のサインが多く、
感情の起伏が激しそうです。
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』では、とても豊かな感情表現で、
役柄を見事に演じきっていました。

下は、二人のクオリティ表です。

witherspoonphillippe_quality

クオリティ表も、見事に二人のタイプが分かれました!
ライアン・フィリップさんは、ミュータブルが強い。さらにフィクスドはゼロです!
柔軟に役柄を演じ分けることができそうです。でも、一貫性には欠けるかも。
ハリウッドで活躍するぐらいの方は、クオリティもとても特徴的ですね。

リース・ウィザースプーンさんは、カーディナルが強い。
女優だけど、とてもリーダーシップの強い、男勝りの方なのでしょう。
二人で食事に行っても、ライアンさんはきっと注文にあれこれいつまでも迷う方。
「イライラするわね。あたしが決めてあげる」と、
リースさんが自分の好みで注文してしまう。
そんなシーンが目に浮かぶようです。

<自己表現に強い気合いが入るリースさん>

二人の相性をさらにみる前に、それぞれの出生図もみておきましょう。

下は、リース・ウィザースプーンさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

reese_witherspoon_natal

天体のエネルギーをどんな風に使っているのか、
まずはディスポジター(Sole Dispositor)を見てみましょう。
ディスポジター(Sole Dispositor)は、天体の位置するサインの支配星を順に辿ります。

例えば、リースさんの天王星は蠍座にあり、蠍座の支配星、冥王星は天秤座にあります。
天秤座の支配星、金星は魚座に……、と辿っていくと、下のようになります。

reese_witherspoon_dispositor

このように天体のエネルギーが最終的に、山羊座の月と蟹座の土星に集約されます。
そして、山羊座の月と蟹座の土星はミューチュアルレセプションです。

月と土星の間で、エネルギーが楽々と行き来することができます。
庶民的で気さくな親しみやすさ、一方でステイタスを求める野心家。
この二面性を両立することができます。
ギャラのランキングが一位になっても、意外感があってお高くとまった感じがしないのは、そのためでしょう。

リースさんの出生図を見てみましょう。
金星、火星、天王星が、魚座、蟹座、蠍座でグランドトラインです。
水のサイン同士でのグランドトラインなので、感情表現がありのままに楽々と行えます。

一方、太陽と月がスクエアです。
太陽と月のアスペクトは、他人への自己アピールを表します。
太陽は火星ともスクエアなので、太陽、月、火星がTスクエアになります。
仕事上やプライベートの間柄でも、自分の意見の主張はとても強力です。
火星も加わることで、後には引けないような力強さがあります。

オーブを広くとると、太陽は冥王星とオポジションになり、
リースさんの自己表現には、さらに強い気合いが入ります。

庶民派の月と野心家の土星が、ミューチュアルレセプションであること、
自分の意見の主張には強い気合いが入ることも合わせて考えると、
リースさんは将来、政治家あるいは経営者に転身するのではないでしょうか。

<見事なくらい対照的な二人>

下は、ライアン・フィリップさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

ryan_phillippe_natal

天体のエネルギーをどんな風に使っているのか、
ライアン・フィリップも、ディスポジター(Sole Dispositor)を見てみましょう。
下は、ライアンのディスポジター(Sole Dispositor)です。

ryanphillippe_dispositor

このように天体のエネルギーは、乙女座の金星と天秤座の水星、
射手座の海王星と魚座の木星、そして蟹座の月に集約されます。
集約されると言っても、ミューチュアルレセプションが二つもあるので、
まるでカメレオンのような、変幻自在の自己表現の才能があります。

射手座の海王星と魚座の木星がミューチュアルレセプションなんて、
まさに夢見る冒険家、相当なロマンチストに思えます。
さらに金星と水星のミューチュアルレセプションは、愛をも語ります。
ライアンさんの愛の囁きには、女心も蕩けるような麗しさがありそうです。

ライアンさんの出生図を見てみましょう。

太陽と木星が、180度オポジションです。寛容で大らかな自己表現です。
金星と海王星が、90度スクエアです。
愛情表現や他人との付き合い方、芸術などの表現に理想的な美しさを求めます。

甘くて蕩けそうなアスペクトですが、一方厳しい天体配置もあります。
火星と月が、90度スクエアです。さらに冥王星と月も、90度スクエアです。
月は自然なありのままの感情ですから、プライベートに戻った時は、
駆り立てられるような、切迫感が湧き上がってきます。

その切迫感も俳優として演技力に役立ちますが、月は自分の妻でもあります。
妻に辛く厳しい態度をとってしまうので、夫婦関係に問題を起こす原因にもなります。


自分の主張には強い気合いが入る、リースさん。
他人との付き合い方には優しく腐心するけど、内面は厳しいライアンさん。

見事なくらい対照的な二人ですが、相性面ではどうなのでしょうか?
また、プログレス・シナストリ(progressed synastry)では、
どんな相性の変化が表れるのでしょうか?

次回は、プログレス・シナストリを中心に、
リース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの二人の相性をみていきます。

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テーマ : 恋愛と占星術
ジャンル : 恋愛

プロフィール

茜鳥ジュン

Author:茜鳥ジュン
西洋占星術研究者。西洋占星術と人間関係の関連を研究し、プログレス・シナストリに出会う。プログレス・シナストリに、恋愛の始まりと終わりがはっきり示されていることに魅了され研究している。
著書は『恋愛占星術プログレス・シナストリ入門 すてきなパートナーを見つけたいあなたに』(Kindle版)。日本でこの技法を初めて紹介した著作。
中学で雑誌「コズモ」を購読、大学で各精神世界研究会に参加していたので、超常現象やスピ歴は40年以上になる。

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