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占星術でみた7年目の危機?デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性編(6)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
今回はまず、前回から引き続いて土星と第7ハウスの関連性を検証してみましょう。

<シングル期間が長い女性セレブと土星と第7ハウス>

土星と第7ハウスの関連性を述べた文章は、次の内容です。

“In some cases, a difficult Saturn in this house indicates that marriage is unlikely――
although when there finally is a partnership, it can last for a very long time.”

「難しい配置の土星がこの(第7)ハウスにあると、なかなか結婚に至らない場合がある。
しかし、最終的に結婚にまで至ったなら、夫婦関係はとても長く続きやすい。」

とても気になった文章なので、それなら実際のチャートで検証してみようと思い、
シングル期間が長いハリウッド女優たちのチャートを見てみました。

取り上げた、シングルの女性セレブは、
タイラ・バンクス、オプラ・ウィンフリー、キャメロン・ディアス、です。
この3人の出生データは、Astrodatabankから使用しました。

下は、タイラ・バンクスさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

tyra_banks_natal

ディセンダントは、確かに山羊座にあり、金星も山羊座の終わりにあります。
しかし、土星は12ハウスにあります。また、サインは家庭的な蟹座にあります。
土星の配置のために結婚に至らないような、特徴的なチャートでもないようです。

下は、オプラ・ウィンフリーさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

oprah_winfrey_natal

ディセンダントは、双子座と蟹座の境目に重なっています。
第7ハウスに土星はありませんが、天王星があります。
また金星は水瓶座にあるので、これがシングル期間の長い理由のひとつかもしれません。
ただし、土星は絆を深めたい蠍座にあるので、土星の影響ではないようです。

下は、キャメロン・ディアスさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

cameron_diaz_natal

天王星が、IC、第4ハウスのカスプに近くにあります。
この天王星の配置が、シングル生活が長い理由のひとつかもしれません。

ディセンダントは山羊座にありますが、ただし土星は双子座12ハウスにあります。
土星と第7ハウスの関連がはっきりとしたチャートでもないようです。

この3人のチャートだけで結論づけるのも早急でしょう。
しかし、天王星や他の天体の配置が影響しているかもしれませんが、
今回に限っては、はっきりとした関連はなかったようです。

また、引き続き検証していきましょう。


さて、今回はデミ・ムーアさんの新しい恋人と噂されている、
マーティン・ヘンダーソンさんとの相性を見ていきます。
新しい恋人との相性は、果たして長く続くでしょうか?

<長い相性期間を暗示する土星アスペクト>

マーティン・ヘンダーソンさんは、新進のニュージーランド俳優です。
今年の7月に、二人の熱愛が報道されたばかりの、まだまだホットな話題ですね。

マーティン・ヘンダーソンさんの出生データは、次を使っています。
1974年10月8日12時00分 (時間不明) オークランド

今回は最初から、出生図を重ねたシナストリ、二重円で相性をみていきましょう。
下は、デミ・ムーアさんとマーティン・ヘンダーソンさんの二重円を、表にしたものです。
トロピカル方式ではなく、サイデリアル方式での度数表示です。

demimoore_martinhenderson_synastry

オーブを少し広めにしていますが、色塗りの組み合わせが多いことがわかります。
色塗りの組合せは、アスペクトを作っている天体同士です。
グリーンが150度クインカンクス、ピンクが、120度トライン、
ブルーが90度スクエア、オレンジが60度セクスタイルです。

マーティンさんの太陽は、デミさんの太陽、月と150度クインカンクスです。
年齢差のあるカップルには、クインカンクスのアスペクトがよく見られます。

マーティンさんの金星とデミさんの土星が、120度トラインです。
マーティンさんの土星と、デミさんの太陽、月、金星と150度クインカンクスです。
二人の土星のどちらも、相手の天体とアスペクトを作っています。

土星は、長期的な人間関係や信頼関係を築きます。
マーティンさん、デミさんの関係は、すぐ別れてしまう一時のアバンチュールではなく、
長い時間をかけて信頼を育む関係になることを暗示しています。

二人のプログレス・シナストリをみていきましょう。

カップルの相性をみるのに、二人のホロスコープを重ねて、二重円をつくります。
これが普通に言う、シナストリ(synastry)です。
プログレス・シナストリ(progressed synastry)は、これに二人の進行図を加えます。
つまり、四重円になります。(進行法の計算は、一日一年法です。)

進行図の天体が動くことで相性が変化し、カップルの恋愛が始まります。
そして、カップルの交際が終わるときも、進行図の天体の動きと一致しています。

<50年近い相性期間のプログレス・シナストリ>

下は、デミ・ムーアさんとマーティン・ヘンダーソンのプログレス・シナストリを、
表にしたものです。
二人の交際が報道されたばかりの、2012年8月時点のものです。
トロピカル方式ではなく、サイデリアル方式での度数表示です。

demimoore_martinhenderson_psynastry

色塗りの組合せは、アスペクトを作っている天体同士です。
パープルが0度コンジャクション、グリーンが150度クインカンクスです。

マーティンさん進行の金星とデミさん進行の金星が、0度コンジャクションです。
また、マーティンさん進行の太陽とデミさん出生の金星も、0度コンジャクションです。

マーティンさん進行の金星とデミさん進行の金星のプログレス・シナストリを、
グラフにしたのが、下の図です。

demimoore_martinhenderson_psynastry_g01

アスペクトは、これから正確な0度コンジャクションに向かっていきます。
2014年に正確な0度コンジャクションの頂点になります。
0度コンジャクションに近い、オーブ2度の期間が相性の最も高まる期間です。

オーブ2度から離れていくのが、2018年9月ごろです。
では、二人の関係はこの頃から疎遠になっていくのでしょうか?
いいえ、二人には更にもっと長い相性期間を暗示するアスペクトがあります。

そのアスペクトは、何と50年近い相性期間を示唆しています。

マーティンさん進行の太陽とデミさん進行の金星のプログレス・シナストリを、
グラフにしたのが、下の図です。

demimoore_martinhenderson_psynastry_g02

このアスペクトのオーブ2度の期間は、2016年から2060年まで、です。
何と、50年近くもの長い期間が相性期間になります。

なぜ、こんなに長い期間にアスペクトが2度以内にあるのでしょう?
それは、デミさん進行の金星の動きによるものです。
下は、デミさん進行の金星の、1歳から80歳の動きをグラフにしたものです。

demimoore_martinhenderson_psynastry_g03

デミさん進行の金星は、22歳まで逆行しています。
22歳から順行に転じますが、順行に転じたばかりは動きが遅いのです。
動きの遅い進行の金星は、進行の太陽の動きにとても近くなるのです。

デミさん進行の金星と、マーティンさん進行の太陽が、
まるで歩調を合わせたかのように、速度が同じ期間があります。
これが、アスペクトが変わらず長く続く理由です。

デミさん進行の金星は、やがて42歳に蠍座に入り順行の動きを早めます。
そして、デミさんが100歳近くになった2060年に、相性期間が終わります。
まさに、人生後半の生涯をかけた相性期間が続くことになります。

ただし、障害もあります。

下は、二人の衝突を暗示する90度スクエアのプログレス・シナストリの、
グラフです。

demimoore_martinhenderson_psynastry_g04

マーティンさん出生の太陽とデミさん進行の太陽、そして、
マーティンさん出生の火星とデミさん進行の太陽が,

90度スクエアのアスペクトをつくる期間があります。

2015年から2021年までのこの期間は、二人の意見が何か衝突しやすい時期です。
それまでは人も羨む、アツアツのカップルだったのに、
突然険悪な関係になってしまい、別れてしまうことがあります。

突然の暗転には、90度スクエアのアスペクトが関わっていることがあります。
この時期には、意識して互いの意見を聞く態度が必要でしょう。

お二人には熱く、そして長い幸せが続くといいですね。


ハリウッドカップルの相性記事は、今回で一旦終了します。
次回からは、また日本のカップルの相性に戻りましょう。
次回は結婚も近いと噂される、中越典子さん永井大さんの相性、の予定です。

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占星術でみた7年目の危機?デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性編(5)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
上戸彩さんとHIROさんの結婚が正式に発表されましたね。
おめでとうございます。どうぞお幸せに。

<第7ハウスに土星が絡むと結婚は?>

上戸彩さんHIROさんの相性をプログレス・シナストリでみました(4)では、

「プログレス・シナストリでのアスペクトも、
男性進行の太陽と女性進行の金星、と結婚するカップルによく見られる組み合わせです。
二人が結婚する可能性は、やはりとても高いと思います。
二人のそれぞれの出生の太陽と、進行の金星のコンジャクションから、
今年3月から来年6月までに結婚する可能性が高い時期だろう、と予測できます。」
と書きました。

二人が破局した、という記事を読んだ時は、
うーん、なぜだろう?何か見落としがあったのかな、と首をかしげていました。

その頃読んでいたのが、Rod Suskin著の、
” Synastry: Understanding the Astrology of Relationships” でした。
その中に、土星と第7ハウスの関連性を述べた箇所があるので、紹介しましょう。

“In some cases, a difficult Saturn in this house indicates that marriage is unlikely――
although when there finally is a partnership, it can last for a very long time.”

「難しい配置の土星がこの(第7)ハウスにあると、なかなか結婚に至らない場合がある。
しかし、最終的に結婚にまで至ったなら、夫婦関係はとても長く続きやすい。」

下は、上戸彩さんの出生図です。(クリックすると拡大します)

aya_ueto_natal

土星はアセンダントの近くにあり、ほとんどぴったり重なるくらいです。
ディセンダントとは、ちょうどオポジションになります。

しっかり者の土星が強過ぎるあまり、結婚よりも仕事の方を選んだのかな?
とも思っていました。
しかし、ご存じのように結婚されました。
上戸彩さんなら、仕事も夫婦仲もうまく両立されることでしょう。

この、土星と第7ハウスの関連性は、次回でも引き続き検証してみましょう。


さて、今回はデミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性、その第5回目です。
前回から、引き続いて残した課題がありましたね。

二人が離婚してからも、相性の良いアスペクトが現れている、
アスペクトを見る限り、二人の相性はまだまだ続きそうなのは、なぜだろうか、でした。

これについて、私が得た答えは、まだ仮説と検証の段階です。
ですが、現実にはかなり有効だと思っています。
それは、「プログレス・シナストリをサイデリアル方式のサインで見る」というものです。

<サイデリアル方式での進行法>

最近、インド占星術ジョーティッシュを研究していて、的中率の高さに驚いています。
惑星の品格を使ってみていくと、その人の性格や資質が的確に表されている、と感じます。

しかし、西洋占星術ではトロピカル方式で計算しています。
インド占星術と西洋占星術では、どうしてもサインに違いが生じてしまうのです。

進行法を使って予測する方法は、西洋占星術のものです。
インド占星術で使うサイデリアル方式で、進行法で予測する、というのは自分でも、
西洋とインドのチャンポンみたいだな、と思いますが、まずは検証してみましょう。

サイデリアル方式で進行法、プログレスを検証する、その一番目は、
まずは、リース・ウィザースプーンの例です。

下は、2006年3月5日、リース・ウィザースプーンさんが、
第78回アカデミー賞主演女優賞を受賞したときの、サイデリアル方式での進行図です。
(クリックすると拡大します)

reese_witherspoon_sidereal_progression_20060305

太陽は牡羊座にあり、エグザルテーション、高揚しています。
金星も魚座にあり、エグザルテーション、高揚しています。
太陽と金星の品位が高まり、アカデミー賞受賞に相応しい天体配置だと思いませんか?

しかもインド占星術では、高揚する度数まで決まっています。
太陽は牡羊座10度、金星は魚座27度です。
この時の、リースさんの太陽が牡羊座8度、金星が魚座22度ですから、
最も高揚する度数に、とても近い配置なのです。

これを、トロピカル方式の進行図では、どんな配置になるでしょうか。
下は、トロピカル方式での進行図です。(クリックすると拡大します)

reese_witherspoon_tropical_progression_20060305

金星は牡牛座にあり、金星が支配するサインにあります。
トロピカル方式でも、金星の品格が高まる配置ですが、
サイデリアル方式の方が、アカデミー賞受賞と高額ギャラ番付一位に、相応しいでしょう。

下は、上戸彩さんのサイデリアル方式での進行図です。
結婚を発表した、この9月14日時点のものです。(クリックすると拡大します)

aya_ueto_sidereal_progression_20120914

この時の金星は、獅子座29度34分にあり、乙女座に入る直前です。
金星は乙女座にあると、下降または減衰してしまい、品格が落ちてしまいます。
品格が落ちてしまいそうな一歩直前で結婚に踏み切った、そう考えられないでしょうか。

<サイデリアル・プログレス・シナストリ>

それでは、デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの、
プログレス・シナストリ(progressed synastry)をサイデリアル方式でみてみましょう。

下は、二人のサイデリアル方式でのプログレス・シナストリです。
カッチャーさんの浮気が囁かれ、二人の関係に影がさし始めた、
2010年6月時点のものです。

demimoore_ashtonkutcher_psynastry_sidereal

二人の天体には、120度トラインの甘い関係のアスペクトができています。
デミ・ムーアさん進行の金星とアシュトンさん進行の太陽、
デミ・ムーアさん進行の金星とアシュトンさん進行の火星、
デミ・ムーアさん進行の金星とアシュトンさん出生の火星、です。

いずれも、ムーアさん進行の金星が関わるアスペクトです。
この頃までは、進行の金星は天秤座にありました。
天秤座は金星が支配するサインですから、それまで金星の品格も高まっていました。

ところが、この頃に進行の金星は蠍座に入りました。
蠍座に入ることで、それまで高まっていた品格が無くなってしまった、と
推測できないでしょうか。

金星が支配のサイン(定座)から移動することで、金星の質が変わってしまった。
金星が重要な働きをする、二人の恋愛関係も何となく、しっくりこなくなった。
気持ちが、ときめくこともなくなってしまった。

これが、デミ・ムーアさんとアシュトンさんの、
二人に起きた気持ちの変化ではないかと、推測しました。
その結果、アシュトンさんが浮気をして、後は報道された通りの成り行きです。

<惑星の品格のために恋愛をする>

惑星の品格から、相性と恋愛の関係を見つめ直すと、こんな風に考えられないでしょうか。
惑星(天体)の持てる品格やエネルギーを、より発揮するために恋をするのだ、と。

火は、それ自体だけで燃えることはありません。
木や薪などの燃える燃料があることで、火は燃え盛ることができます。

金星や火星、太陽などが、高揚や定座などの品格の高まるサインにあるとき、
より天体の力を発揮するために、恋愛という形で天体の力でサポートしてくれる人を、
より求めるのかもしれません。



次回は、デミ・ムーアさんの新しい恋人と噂されている、
マーティン・ヘンダーソンさんとの相性を見てみましょう。

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占星術でみた7年目の危機?デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性編(4)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
今回は、ホロスコープのソフトをご紹介しましょう。
TimePassages というソフトですが、既にお使いの方もいらっしゃるでしょう。

<iPhoneの無料ホロスコープアプリ>

iPhoneで表示できる無料のアプリですが、とても見やすい画面です。
ふと思い立って、iPhoneでチャートをみたい時、ちょうどいいんじゃないでしょうか。
下は、iPhoneでの表示例です。

mzl_fqueiwwo_320x480-75

ダウンロードは、次のページからできます。どうぞ参考にしてみてください。

TimePassages Mobile



さて、今回はデミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性、その第四回目です。
今回は、プログレス・シナストリ(progressed synastry)を中心に、
二人の相性をみていきましょう。

その前に、訂正事項をお伝えします。
前回の、二人の出生図を重ねたシナストリ表ですが、二人の名前が入れ替わっていました。
正しい表示は、下の表になります。

demimoore_ashtonkutcher_synastry_correct

では、二人のプログレス・シナストリをみていきましょう。
プログレス・シナストリ(progressed synastry)について、簡単に説明しておきます。

カップルの相性をみるのに、二人のホロスコープを重ねて、二重円をつくります。
これが普通に言う、シナストリ(synastry)です。
プログレス・シナストリ(progressed synastry)は、これに二人の進行図を加えます。
つまり、四重円になります。
(進行法の計算は、一日一年法です。)

進行図の天体が動くことで相性が変化し、カップルの恋愛が始まります。
恋に落ちる理由の相性変化は、プログレス・シナストリに表れるのです。
そして、カップルの交際が終わるときも、進行図の天体の動きと一致しています。

シナストリ(synastry)だけではわからなかった、二人の相性の変化が見えてくるのが、
プログレス・シナストリ(progressed synastry)です。

<年齢差カップルのアスペクトの特徴>

下は、デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんのプログレス・シナストリを、
表にしたものです。
二人が交際を始めた頃の、2003年6月時点のものです。

demimoore_ashtonkutcher_psynastry01

一見して、色塗りの組み合わせが多いことがわかります。
しかも二重円、シナストリ表と比べて、穏やかな色合いが多いのがわかります。

色塗りの組合せは、アスペクトを作っている天体同士です。
イエローが、180度オポジション、グリーンが150度クインカンクス、
ピンクが、120度トライン、ブルーが90度スクエアです。

プログレス・シナストリ(progressed synastry)で、相性を判断するときの基準があります。
アスペクトのオーブがプラス・マイナス2度に近づいたときが、
相性の始まりと終わりを告げるシグナルになりやすい、ということです。

例えば、女性側の進行の金星と男性側の出生の火星のアスペクトが、
120度トラインに近づいて、あと2度(118度か122度)のときに、
カップルの相性が高まって、交際が始まるケースが多いのです。

デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんのプログレス・シナストリでは、
やはり二人の年齢差を象徴する、天体のアスペクトがあります。

デミ・ムーアさん進行のセレスと、アシュトンさん進行の太陽が、
180度オポジションのアスペクトを作っています。
年齢差のあるカップルの場合、面倒見のよいセレスがアスペクトを作ることが多いのです。

また、150度クインカンクスのアスペクトが現れるのも、年齢差カップルの特徴です。
デミ・ムーアさん進行の火星と、アシュトンさん進行の金星、
デミ・ムーアさん出生の火星と、アシュトンさん進行の太陽が、150度クインカンクスです。

二人の交際はこの頃に始まって、2005年9月に結婚しました。
結婚してからも、二人には相性の良いアスペクトが表れます。

デミ・ムーアさん進行の金星と、アシュトンさん進行の火星の、
120度トラインのアスペクトです。
恋するカップルには定番の金星と火星のアスペクトで、二人の愛情も高まっていきます。

二重円のシナストリだけでは見えてこなかった、
恋愛模様の違った景色が、プログレス・シナストリ(progressed synastry)には現れます。

二人が交際を始めた2003年から、離婚する2011年までの、
二人のプログレス・シナストリ(progressed synastry)をグラフにしたのが、
下の図です。

二人の愛情を取り持っている、アスペクトが現れて、そしてついには離れていく、
その移り変わりの様子が、グラフで窺うことができるでしょう。

demimoore_ashtonkutcher_psynastry_g01


二人が離婚したのが、2011年です。
デミ・ムーアさん進行の金星と、アシュトンさん進行の火星の、120度のアスペクトも、
この頃に2度線に近づいているのがわかります。

アスペクトが現れてオーブ2度以内になると、二人の愛情も高まります。
そして、アスペクトがオーブ2度以内から離れ始めると、それに呼応するかのように、
二人の関係も解消へと向かうことが多いのです。

<相性の良いアスペクトが離婚してからも現われるのはなぜ?>

デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの二人の関係は、
現実には離婚して解消に向かいました。

現実には、と書いたのは、プログレス・シナストリ(progressed synastry)上では、
この後にも、アスペクトの続きがあるからです。

離婚後の、二人のプログレス・シナストリをグラフにしたのが、下の図です。

demimoore_ashtonkutcher_psynastry_g02

デミ・ムーアさん進行の金星と、アシュトンさん進行の太陽、
デミ・ムーアさん進行の金星と、アシュトンさん出生の火星、
両方とも120度トラインの、相性の良いアスペクトが現れています。

このアスペクトを見る限り、二人の相性はまだまだ続きそうです。
しかし現実には二人には、それぞれ別の恋人ができていて、
二人の関係が元に戻ることはなさそうです。

それでは、アスペクトが続いていることにはどんな意味があるのでしょうか?
これについては、次回へと続きます。

実は、これまでプログレス・シナストリを研究し、多くのアスペクトを分析しながら、
アスペクトが出現する天体の度数などには、一体どんな意味があるのだろうと、
いつも不思議に思っていました。
しかし、プログレス・シナストリ、まだ新しい分野ですので、
その答えを、先に知っている人はおそらく海外でも皆無です。

<恋愛と天体の関係にはどんな意味があるの?>

次回で記載する内容は、ちょっと実験的です。
でも、恋愛という人間の不思議な気持ちと、占星術との関係に、
何かしら新たな視点を見出すことができるかもしれません。

回を追うに従って、ますます我流、自己流が高まっていきますが…。
いいのかなあ、とためらいがありますが。
いずれにせよ、次回に続きます。


次回もデミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさん、
二人の相性をみていきます。

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占星術でみた7年目の危機?デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性編(3)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
いろんな予定も重なってしまい、久しぶりの更新となりました。
引き続き記事をアップしていきますので、よろしくお付き合いください。

このところは、ジョーティシュ、インド占星術に取り組んでいます。
とても精緻な理論体系があり、出生図から見事にその人の生涯を浮かび上がらせます。
ダシャーという独特の予測技法があり、的中率の高さを際立たせています。
圧倒されることが多いのですが、いずれインド占星術の記事も取り組みたいと思います。


<火星と土星の合に不和のエリスがオポジション>

さて、8月15日は火星と土星がコンジャンクションになりました。
大きな事件や問題を起こるのを杞憂するまでもないだろう、と思っていたのですが、
日本近海諸島の領土問題がクローズアップされてきました。

土星は天秤座にあり、惑星の品位は、高揚(エグザルテーション)です。
しかし天秤座の支配星、金星が冥王星と180度オポジションになっているので、
外交問題に見直しが迫られたのでしょう。
(下は、8月15日の東京のチャートです)

tokyo_20120815193000

また、混乱と不和の象徴であるエリスは、火星土星のコンジャンクションとちょうど
180度オポジションになっていて、混乱と争い事の火種となったようです。
このエリスは、ロンドンオリンピック開会式チャートのアセンダントにありました。
審判の判定などに物議を醸した、言わば厄介者ですね。

これから、太陽と海王星が180度オポジションになりますが、その時に、
過剰なまでの愛国論が広がらないことを祈ります。
天王星と冥王星はカーディナル・クロスにあり、恐慌から世界大戦へと突き進んだ、
1930年代当時の天体配置と酷似しています。

「いつか来た道」を、また日本が辿ることだけはごめんです。


<刺激が毎日続くような強烈な夫婦関係>

さて今回は、デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性、第三回目です。
二人の相性をさらにみる前に、それぞれの出生図もみておきましょう。

今回は、出生図を重ねたシナストリ、二重円で相性をみていきましょう。
下は、デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの二重円を、表にしたものです。

demimoore_ashtonkutcher_synastry

アスペクトを作っている天体同士で、色分けしています。
ブルーは、90度スクエア、ピンクは、120度トラインです。

この色分けは、もう一目瞭然ですね。
金星と火星の恋愛関係でみれば、トラインの楽しくて甘い、アツアツのカップルです。
水のサイン、蠍座と蟹座のトラインですから、愛情が深くて共感が高まる関係ですね。

ところが、太陽と月でみる夫と妻の関係は、
これほどまでも?と思うくらい、強い葛藤の関係です。

アシュトンさんの太陽とデミ・ムーアさんの月、
アシュトンさんの月とデミ・ムーアさんの太陽、
それだけでなく、二人の月同士までも、90度スクエアです。

これは相性の良し悪しの問題では、ないようです。
楽しくてもごく平凡なだけの夫婦関係では、物足りない。
むしろ毎日刺激し合うような、お互いの存在感を強烈に感じる夫婦関係、
二人はそれを望んだのでしょうか。

シナストリ、二重円では、強烈な愛情関係が見えてきましたが、
二人の気持ちを橋渡しするプログレス・シナストリでは、違う恋愛感情が見えてきます。
プログレス・シナストリでは、甘くて楽しい恋愛関係にあることが見えてくるのです。


次回は、プログレス・シナストリ(progressed synastry)を中心に、
デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの二人の相性をみていきます。

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占星術でみた7年目の危機?デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性編(2)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
運行中の太陽は、今、獅子座にありますね。
獅子座に太陽がある、占星術の有名人といえば、アラン・レオが真っ先に浮かびそうです。

「近代占星術の父」と呼ばれ、太陽のあるサインで占う、12星座占いの発案者です。
獅子座の太陽で、今回はアラン・レオに少し思いを馳せてみました。

<占星術に捧げた生涯、アラン・レオ>

アラン・レオは、1860年8月7日生まれ、1917年8月30日没。
「モダンアストロロジー」という占星術雑誌の成功で、占星術の大衆普及に貢献しました。
予測ではなく性格の分析を中心にする、心理学的なアプローチ方法を確立しました。

神智学協会の会員で、ブラバツキー夫人提唱の、太陽中心の宇宙観に影響を受けました。
太陽が主要な役割をするという思想から、他の天体の影響を無視した表現に向かいました。
円形のホロスコープ、一日一年法の復興なども、アラン・レオの功績です。

アラン・レオが始めるまでは、12星座占いはなかったのです。
ホロスコープを分析しながら、なぜ他の天体の影響を無視するまでになったのでしょう。
下は、アラン・レオの出生図です。(クリックすると拡大します)

alan_leo_natal

アラン・レオの太陽は獅子座にあり、木星、水星とコンジャクションです。
太陽は12ハウスにあり、神秘主義、隠遁的な傾向にありますが、
木星は12ハウスが居心地が良いので、事業の発展と成功へと導いたのでしょう。
太陽が海王星とのアスペクトがあれば、精神的な傾向がもっと強まったでしょう。

太陽は獅子座14度52分にあり、獅子座サインのちょうど真ん中の位置にあります。
どのサインも真ん中は折れやすく、対向するサインの影響を取り込みます。

獅子座はちょうど中にへこむような形になって、
12ハウスの太陽が、他の天体の影響も限りなく吸い込んでいったのかもしれません。
あるいは太陽が輝き過ぎてしまい、他の天体がかすんでしまったのか?
他の天体は無視されたのではなく、限りなく消えていったような気がします。

晩年は魔術禁止法で有罪判決を受けて、失意のうちに生涯を閉じます。
見えない敵の攻撃と犠牲。占星術に殉教したような、12ハウス太陽の生涯でした。

アラン・レオの伝記については、次のページを参考にしてください。

A biography of Alan Leo, by Kim Farnell



さて今回は、デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性、第二回目です。
二人の相性をさらにみる前に、それぞれの出生図もみておきましょう。

デミ・ムーアさんには、また新しい恋人ができたようですね。
データがそろえば、新しい恋人との相性も見てみたいと思います。

<恋人は日常世界へのアンカー>

下は、デミ・ムーアさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

demi_moore_natal

天体のエネルギーをどんな風に使っているのか、
まずはディスポジター(Sole Dispositor)を見てみましょう。
ディスポジター(Sole Dispositor)は、天体の位置するサインの支配星を順に辿ります。

例えば、デミ・ムーアさんの木星は魚座にあり、魚座の支配星、海王星は蠍座にあります。
蠍座の支配星、冥王星は乙女座に……、と辿っていくと、下のようになります。

demi_moore_dispositor


このように天体のエネルギーが最終的に、蠍座の水星と乙女座の冥王星に集約されます。
そして、蠍座の水星と乙女座の冥王星ミューチュアルレセプションです。

水星と冥王星の間で、エネルギーが楽々と行き来することができます。
演技力を深く追求し、感情の深いところから表現することができるのでしょう。

月は牡牛座にあり、エグザルテーション(高揚)です。人気や注目を集める人ですね。
ただし、子供時代は何十回も転居を繰り返し、不幸な幼年時代を送ったようです。

デミ・ムーアさんの出生図には、ひと目でわかる特徴があります。
蠍座にステリウム、太陽、水星、金星、海王星、四つもの天体が集中しています。
しかも蠍座の第8ハウスですから、集中力と役との一体感は相当なものなのでしょう。

デミ・ムーアさんが注目を浴びた映画が、「ゴースト/ニューヨークの幻」なのも、
蠍座第8ハウスのステリウムに頷けます。

美(金星)と若さ(水星)への、追求も止むことがありません。
手術や施術(再生)に、多額の投資をするはずです。

さらに、夢見の海王星が太陽にコンジャクション、月にオポジションなので、
一度入り切ってしまったら、なかなか向こうの世界から抜け出せない。
アルコール中毒の報道もありましたが、自分ひとりで暮らしている限り、
いつも危うい線上をさまよっている。
だから、いつも誰か一緒にいたいのかもしれません。

デミ・ムーアさんにとって、交際相手や結婚相手は、
日常生活につなぎとめてくれるアンカー(錨)のようなものではないでしょうか?

<夢に向かって人知れず努力する>

下は、アシュトン・カッチャーさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

ashton_kutcher_natal

天体のエネルギーをどんな風に使っているのか、
アシュトン・カッチャーさんも、ディスポジター(Sole Dispositor)を見てみましょう。
下は、アシュトンさんのディスポジター(Sole Dispositor)です。

ashton_kutcher_dispositor

アシュトン・カッチャーさんには、エネルギーが集約する天体がありません。
蠍座の天王星、天秤座の冥王星、水瓶座の金星。
この三つの天体の間で、エネルギーがぐるぐる廻るループになっています。

日本にもループになる俳優さんがいます。
松田優作さん、豊川悦司さんがそうですが、何か影があるのが特徴ですね。

アシュトン・カッチャーさんの天体品位は、
火星がフォール(下降)、木星、土星がデトリメント(障害)と、あまり良くないのですが、
唯一、蠍座の天王星がエグザルテーション(高揚)です。

天王星のエグザルテーションが蠍座、というのはスッキリと理解しにくいのですが、
天王星が蠍座にある人が言うには、「離れた場所から権力とパワーに向かう」のが、
この感覚だそうです。

アシュトン・カッチャーさんの出生図では、
水瓶座にステリウム、太陽、月、水星、金星と、四つの天体が集中しています。
天王星がエグザルテーションなので、水瓶座天王星のエネルギーが特に強い人なのです。

太陽と月は、冥王星とトライン、天王星とスクエア、海王星とセクスタイルです。
太陽に対して土星外惑星が3つとも同時にアスペクトを作っているので、
こうなりたいと考えている、自分自身への未来図は、並々ならぬものがあるはず。

金星もMCにとても近いので、野望と夢に向かっています。
さらに、太陽は土星とオポジションなので、人知れず努力を積み重ねているのでしょう。
才能(品位)には恵まれなくても、夢を掴もうと努力している青年。
デミ・ムーアさんから見れば、成功への手助けをしたくなるような対象なのでは?

しかし、独立心が強く新しい世界への挑戦をしたくなるのが、
水瓶座天王星エネルギーの強い人の傾向です。

ひとりでは危うい、いつも誰かとつながっていたい、デミ・ムーアさん。
内なる野望を秘め、新世界を夢見て独立心が強い、アシュトン・カッチャーさん。
さてさて、二人の相性は一体、どうなのでしょう?



次回からは、シナストリを中心にして、
デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの二人の相性をみていきます。

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テーマ : 恋愛と占星術
ジャンル : 恋愛

プロフィール

茜鳥ジュン

Author:茜鳥ジュン
西洋占星術研究者。西洋占星術と人間関係の関連を研究し、プログレス・シナストリに出会う。プログレス・シナストリに、恋愛の始まりと終わりがはっきり示されていることに魅了され研究している。
著書は『恋愛占星術プログレス・シナストリ入門 すてきなパートナーを見つけたいあなたに』(Kindle版)。日本でこの技法を初めて紹介した著作。
中学で雑誌「コズモ」を購読、大学で各精神世界研究会に参加していたので、超常現象やスピ歴は40年以上になる。

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