幕末占星術・ウラニアン外伝 ―― 第二回・坂本龍馬(弐)
ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。
こんばんは。
ウラニアン占星術の技法を使い、
幕末に活躍した人物を浮き彫りにする、
このシリーズ、今回は二回目になります。
今回も引き続き、坂本龍馬に焦点をあてていきます。
今回は彼が偉大な功績を遺した、その時期の惑星配置を、
ウラニアン占星術の技法から読んでいきましょう。
坂本龍馬が評価される功績のひとつに、
「薩長同盟」が挙げられるでしょう。
それまで犬猿の仲とされてきた薩摩藩と長州藩が手を結びことで、
倒幕勢力がまとまり、歴史が動きだす転機となりました。
坂本龍馬は「薩長同盟」への仲介に尽力したとされています。
ウラニアン占星術の特徴的な技法、「フォーミュラ」を使って、
「薩長同盟」締結の惑星配置を読んでいきます。
<ウラニアン王道の技法フォーミュラ>
ウラニアン占星術では、惑星の3つまたは4つの組み合わせの配置を
「フォーミュラ(公式)」と呼び、特別な意味を与えています。
惑星同士は、同じ軸で対照的なミッドポイントの位置になります。
「フォーミュラ(公式)」の位置関係を、詳しく説明しておきます。
下は、「フォーミュラ」のモデル、A+B-C=Dの配置図です。
惑星AとBはミッドポイント、同じ軸でCとDもミッドポイントです。

これを数式では、次のように表すことができます。
(A+B)÷2 =(C+D)÷2
この数式は、次のように変えることができます。
A+B = C+D
さらに、次のように変えることができます。
A+B-C = D
この数式「A+B-C=D」が、ウラニアン占星術の技法、
「フォーミュラ(公式)」として、よく使われます。
Dの位置になる惑星は、「センシティブ・ポイント」と呼ばれます。
この「フォーミュラ」が成立するための位置になります。
では、「フォーミュラ」を使って、坂本龍馬「薩長同盟」の日の、
チャートを読んでいきましょう。
<公的な友好関係のセンシティブ・ポイント>
下は坂本龍馬出生の、ウラニアン占星術90度ダイヤルです。
仮想天体、トランスネプチュニアンが表示されています。

「薩長同盟」という、藩を通じて友好関係が結ばれた出来事です。
ウラニアン占星術には、「公的(パブリック)な友好関係になる」
というフォーミュラがあります。
この90度ダイヤルで、「公的(パブリック)な友好関係になる」
フォーミュラ計算してみましょう。
「公的(パブリック)な友好関係になる」フォーミュラは、
次の惑星で表わされます。
木星 + クピド - アリーズ・ポイント
木星は「幸せな、幸運な」、トランスネプチュニアンのクピドは、
「協力関係や連合、連盟」です。
アリーズ・ポイントは、「パブリック、公的な」な意味です。
まず、木星とクピドのミッドポイントを求めます。
これは、出生の90度ダイヤルに表示されているように、
13.08度です。
13.08度を軸にして、アリーズポイントと
ミッドポイントになる、対照的な位置を求めます。
アリーズポイントは0度ですから、
13.08+13.08=26.16度で求められます。
26.16度が「公的な友好関係」の「センシティブ・ポイント」です。
下の図で、フォーミュラの位置関係を確認してみてください。

では、「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」26.16度は、
薩長同盟締結の時期の惑星配置とどう関係するのでしょうか。
下の図は、内側が出生図、外側がソーラーアークの、二重円です。
ソーラーアークの時期は、薩長同盟締結の日時のデータ、
1866年5月7日 12時 京都 としています。

ウラニアン占星術では、センシティブ・ポイントを起点にして、
90度ダイヤルを16分割した、それぞれの度数の位置を、
センシティブ・ポイントと共鳴、または共通するとします。
これは、ハーモニクスと共通する考え方です。
26.16度を起点にして、16分割した位置の度数には、
青い直線を引いています。
青い直線が引かれた先の位置にある惑星は、赤い円で囲んでいます。
赤い円で囲まれた惑星は、「アリーズ・ポイント、太陽、冥王星、
土星、金星、ポセイドン、天王星、クロノス」です。
これらの惑星が、「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」と、
共鳴し共通すると考えます。
そして、フォーミュラが成立するための重要な条件は、
「パーソナル・ポイント」が関係していることです。
ウラニアン占星術の「パーソナル・ポイント」は、
「MC、アセンダント、太陽、月、ノード、アリーズ・ポイント」
の6つです。
坂本龍馬の16分割した位置の度数には、
太陽と、それからアリーズ・ポイントがあります。
したがって、「公的な友好関係」のフォーミュラは成立します。
薩長同盟締結の日の「公的な友好関係」のソーラーアークを、
読んでいきましょう。
アリーズ・ポイントは、「公的で歴史的に残ること」を意味します。
太陽と冥王星で、「自分自身を変え」ます。
金星と土星は、「関係の締結と調印」を意味すると考えます。
クロノスは、「哲学と理念、歴史の先を見通す」ことです。
ゼウスは「リーダーシップを発揮する」ことです。
天王星は、この友好関係が「革命」であることを、
クロノスは、「政治状況」に影響を与えることを示します。
<粉骨砕身の努力で困難を打開し成功する>
薩長同盟締結の日の「公的な友好関係」をトランジットからも、
読んでいきます。
下の図は、内側が出生図、外側がトランジットの、二重円です。
トランジットの時期は、薩長同盟締結の日時のデータ、
1866年5月7日 12時 京都 としています。

ソーラーアークと同じように、26.16度を起点に16分割し、
青い直線を引きます。赤い円で囲まれた惑星が、
「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」と、共鳴し共通します。
共通する惑星は、「アポロン、ヴァルカヌス、土星、冥王星、月、
ポセイドン、ゼウス、太陽、水星、海王星」です。
パーソナル・ポイントの惑星は、月と太陽があります。
イベントの時間が不明なため、月は外れる可能性がありますが、
太陽があるので、フォーミュラが成立することになります。
薩長同盟締結の日の「公的な友好関係」のトランジットを、
「センシティブ・ポイント」に共通する惑星から読んできましょう。
「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」26.16度には、
アポロンが位置し、この締結の「成功」を示しています。
しかし、ヴァルカヌスの「エネルギー」、土星と冥王星の、
「困難の打開」は、粉骨砕身の努力が要求されると示しています。
月の「庶民」のために、ポセインドンの「理念」を持ち、
太陽とゼウスの「活力」をもって、水星の「交渉」にあたります。
海王星は、夢見てきた「ビジョンの現実化」を示しているようですが、
一方、坂本龍馬の身の危険を暗示しているようにも感じられます。
次回は、いよいよ坂本龍馬暗殺のチャートを読んでいきます。
さて、開催の直前でのお知らせになりましたが、
ウラニアン占星術の入門講座を下記の日程で行います。
今後は、少人数制で濃密にやっていきたいと考えています。
次回も入門者向けですが、いろいろな角度からチャートを読みます。
定員人数にはまだ余裕があり、お申込みいただけます。
*************************************
日時 2016年10月26日(水)
18:30~20:30
場所 「JR恵比寿」駅近くのカフェ
参加費 8000円
*************************************
参加申し込みや、場所の詳しい案内は次をご覧ください。
おーぷん・ざ・せさみず
http://sesamis.jimdo.com/
皆さまのご参加をお待ちしています。
↓今回もご愛読ありがとうございます。応援いただきありがとうございます。

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こんばんは。
ウラニアン占星術の技法を使い、
幕末に活躍した人物を浮き彫りにする、
このシリーズ、今回は二回目になります。
今回も引き続き、坂本龍馬に焦点をあてていきます。
今回は彼が偉大な功績を遺した、その時期の惑星配置を、
ウラニアン占星術の技法から読んでいきましょう。
坂本龍馬が評価される功績のひとつに、
「薩長同盟」が挙げられるでしょう。
それまで犬猿の仲とされてきた薩摩藩と長州藩が手を結びことで、
倒幕勢力がまとまり、歴史が動きだす転機となりました。
坂本龍馬は「薩長同盟」への仲介に尽力したとされています。
ウラニアン占星術の特徴的な技法、「フォーミュラ」を使って、
「薩長同盟」締結の惑星配置を読んでいきます。
<ウラニアン王道の技法フォーミュラ>
ウラニアン占星術では、惑星の3つまたは4つの組み合わせの配置を
「フォーミュラ(公式)」と呼び、特別な意味を与えています。
惑星同士は、同じ軸で対照的なミッドポイントの位置になります。
「フォーミュラ(公式)」の位置関係を、詳しく説明しておきます。
下は、「フォーミュラ」のモデル、A+B-C=Dの配置図です。
惑星AとBはミッドポイント、同じ軸でCとDもミッドポイントです。

これを数式では、次のように表すことができます。
(A+B)÷2 =(C+D)÷2
この数式は、次のように変えることができます。
A+B = C+D
さらに、次のように変えることができます。
A+B-C = D
この数式「A+B-C=D」が、ウラニアン占星術の技法、
「フォーミュラ(公式)」として、よく使われます。
Dの位置になる惑星は、「センシティブ・ポイント」と呼ばれます。
この「フォーミュラ」が成立するための位置になります。
では、「フォーミュラ」を使って、坂本龍馬「薩長同盟」の日の、
チャートを読んでいきましょう。
<公的な友好関係のセンシティブ・ポイント>
下は坂本龍馬出生の、ウラニアン占星術90度ダイヤルです。
仮想天体、トランスネプチュニアンが表示されています。

「薩長同盟」という、藩を通じて友好関係が結ばれた出来事です。
ウラニアン占星術には、「公的(パブリック)な友好関係になる」
というフォーミュラがあります。
この90度ダイヤルで、「公的(パブリック)な友好関係になる」
フォーミュラ計算してみましょう。
「公的(パブリック)な友好関係になる」フォーミュラは、
次の惑星で表わされます。
木星 + クピド - アリーズ・ポイント
木星は「幸せな、幸運な」、トランスネプチュニアンのクピドは、
「協力関係や連合、連盟」です。
アリーズ・ポイントは、「パブリック、公的な」な意味です。
まず、木星とクピドのミッドポイントを求めます。
これは、出生の90度ダイヤルに表示されているように、
13.08度です。
13.08度を軸にして、アリーズポイントと
ミッドポイントになる、対照的な位置を求めます。
アリーズポイントは0度ですから、
13.08+13.08=26.16度で求められます。
26.16度が「公的な友好関係」の「センシティブ・ポイント」です。
下の図で、フォーミュラの位置関係を確認してみてください。

では、「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」26.16度は、
薩長同盟締結の時期の惑星配置とどう関係するのでしょうか。
下の図は、内側が出生図、外側がソーラーアークの、二重円です。
ソーラーアークの時期は、薩長同盟締結の日時のデータ、
1866年5月7日 12時 京都 としています。

ウラニアン占星術では、センシティブ・ポイントを起点にして、
90度ダイヤルを16分割した、それぞれの度数の位置を、
センシティブ・ポイントと共鳴、または共通するとします。
これは、ハーモニクスと共通する考え方です。
26.16度を起点にして、16分割した位置の度数には、
青い直線を引いています。
青い直線が引かれた先の位置にある惑星は、赤い円で囲んでいます。
赤い円で囲まれた惑星は、「アリーズ・ポイント、太陽、冥王星、
土星、金星、ポセイドン、天王星、クロノス」です。
これらの惑星が、「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」と、
共鳴し共通すると考えます。
そして、フォーミュラが成立するための重要な条件は、
「パーソナル・ポイント」が関係していることです。
ウラニアン占星術の「パーソナル・ポイント」は、
「MC、アセンダント、太陽、月、ノード、アリーズ・ポイント」
の6つです。
坂本龍馬の16分割した位置の度数には、
太陽と、それからアリーズ・ポイントがあります。
したがって、「公的な友好関係」のフォーミュラは成立します。
薩長同盟締結の日の「公的な友好関係」のソーラーアークを、
読んでいきましょう。
アリーズ・ポイントは、「公的で歴史的に残ること」を意味します。
太陽と冥王星で、「自分自身を変え」ます。
金星と土星は、「関係の締結と調印」を意味すると考えます。
クロノスは、「哲学と理念、歴史の先を見通す」ことです。
ゼウスは「リーダーシップを発揮する」ことです。
天王星は、この友好関係が「革命」であることを、
クロノスは、「政治状況」に影響を与えることを示します。
<粉骨砕身の努力で困難を打開し成功する>
薩長同盟締結の日の「公的な友好関係」をトランジットからも、
読んでいきます。
下の図は、内側が出生図、外側がトランジットの、二重円です。
トランジットの時期は、薩長同盟締結の日時のデータ、
1866年5月7日 12時 京都 としています。

ソーラーアークと同じように、26.16度を起点に16分割し、
青い直線を引きます。赤い円で囲まれた惑星が、
「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」と、共鳴し共通します。
共通する惑星は、「アポロン、ヴァルカヌス、土星、冥王星、月、
ポセイドン、ゼウス、太陽、水星、海王星」です。
パーソナル・ポイントの惑星は、月と太陽があります。
イベントの時間が不明なため、月は外れる可能性がありますが、
太陽があるので、フォーミュラが成立することになります。
薩長同盟締結の日の「公的な友好関係」のトランジットを、
「センシティブ・ポイント」に共通する惑星から読んできましょう。
「公的な友好関係のセンシティブ・ポイント」26.16度には、
アポロンが位置し、この締結の「成功」を示しています。
しかし、ヴァルカヌスの「エネルギー」、土星と冥王星の、
「困難の打開」は、粉骨砕身の努力が要求されると示しています。
月の「庶民」のために、ポセインドンの「理念」を持ち、
太陽とゼウスの「活力」をもって、水星の「交渉」にあたります。
海王星は、夢見てきた「ビジョンの現実化」を示しているようですが、
一方、坂本龍馬の身の危険を暗示しているようにも感じられます。
次回は、いよいよ坂本龍馬暗殺のチャートを読んでいきます。
さて、開催の直前でのお知らせになりましたが、
ウラニアン占星術の入門講座を下記の日程で行います。
今後は、少人数制で濃密にやっていきたいと考えています。
次回も入門者向けですが、いろいろな角度からチャートを読みます。
定員人数にはまだ余裕があり、お申込みいただけます。
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日時 2016年10月26日(水)
18:30~20:30
場所 「JR恵比寿」駅近くのカフェ
参加費 8000円
*************************************
参加申し込みや、場所の詳しい案内は次をご覧ください。
おーぷん・ざ・せさみず
http://sesamis.jimdo.com/
皆さまのご参加をお待ちしています。
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