占星術でみた7年目の危機?リース・ウィザースプーンとライアン・フィリップの相性編(3)
ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。
こんばんは。
7月13日より天王星が逆行を始めましたね。
<閃いたっ、アハ!見つけた、エウレカ!>
天王星は「エウレカ!」をもたらす天体です。
考えても、考えても、答えが見つからない。
そんな、にっちもさっちもいかない状況に、突然に名案や正解が降ってくる時があります。
それが「エウレカ!」です。
アルキメデスが浮力の原理を発見したとき、興奮して「エウレカ(我見つけたり)!」と、叫びながら走り回ったという、逸話から、この呼び名があります。
同じような内容の「アハ!体験」を紹介しているのが、茂木健一郎さん、です。
茂木健一郎さんの出生図では、天王星は木星、カイロンと180度オポジションです。
そして、天王星は乙女座4.05度にあります。
乙女座5度のサビアンシンボルは、
「自然霊や通常は見えない霊の代理者の存在に気づくようになる人間」です。
日常の中に神秘的な秘密を発見して、確信する(木星)のでしょう。
URANUS The Eureka Factor
天王星が逆行すると、内面的なことに矛先が向かいます。
天王星は牡羊座8度にあり、どのサインも9度には「理解する」意味があります。
放ったらかしにしておいた問題に、突然フラッシュが瞬いたかのように、
打開策が舞い降りてくるかもしれません。
今週は、月が蟹座に入るので、月、火星、天王星、冥王星がグランドクロスになります。
東京で、月と天王星が正確な90度スクエアになるのが、
7月18日午前2時13分ごろ、です。(下の図は、クリックすると拡大します)

閃き(天王星逆行)を、いろんな意見を出して(天秤座火星)、生活レベル(蟹座月)に、落とし込む。
気づき、発見、閃き、展望を開くように活用したい、天体配置です。
さて、今回はリース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの相性、
今回はその第3回目です。
<成長と成功をサポートする>
前回は、二人の実際の関係と、プログレス・シナストリが示す相性が、
どうも食い違っている。
それは、どうしてなのか?ということでした。
食い違いを解消するために、あらためて見直したのが、出生図です。
出生図には人生で展開するすべてが集約されている。
出生図を重ねた二人の二重円、シナストリの全体をよく見直したのです。
恋愛や夫婦関係の相性には、金星と火星、太陽と月のアスペクトを中心に見ます。
プログレス・シナストリには、これらの天体のアスペクトが恋愛関係として表れます。
今回のリースさんライアンさんの関係では、
もっと外側の天体のアスペクトも、相性の対象として見ることにしました。
下は、二人の出生図を重ねた二重円です。
内側の円はリースさん、外側の円はライアンさんの出生図です。
リースさんの側から見た、ライアンさんの影響力です。(クリックすると拡大します)

リースさんの金星に、ライアンさんの木星が重なっています。
リースさんの金星を、ライアンさんの木星が保護し、そして援助します。
リースの成長と成功をサポートするライアンさん。
ライアンさんはプロデューサー役であり、後見役なのです。
このカップルの恋愛と相性が繋がる特徴は、やっぱりこの関係にあります。
<成功したから関係が終わった>
リースさん出生の金星と、ライアンさん木星のプログレス・シナストリを見て見ましょう。
下は木星を加えた、ライアンさんとリースさんのプログレス・シナストリの表です。
『クルーエル・インテンションズ』で共演した、1998年12月時点のものです。

ライアンさん進行の木星と、リースさん出生の金星が、0度コンジャンクションです。
魚座9.42度と9.30度で、とても接近しています。
これはライアンさん進行の木星が、逆行しているからです。
ライアンさん進行の木星と、リースさん出生の金星の、0度コンジャンクション。
このプログレス・シナストリのオーブの変化をグラフにしてみましょう。
相性の始まりと終わりを判定する、プログレス・シナストリのオーブは、2度でした。
しかし、太陽や月など他の天体に比べて、木星は進行図ではあまり動きません。
そこで、相性の始まりと終わりを判定するオーブは、今回は1度とします。
下は、ライアンさん進行の木星とリースさん出生の金星の、オーブ変化のグラフです。
1997年から2010年までの、変化をグラフにしています。

リースさんとライアンさん、
二人が『クルーエル・インテンションズ』で共演したのが、1998年12月です。
この頃、アスペクトのオーブが0度に近く、最も正確なアスペクトになったときです。
木星と金星の、0度コンジャンクションのアスペクトです。
リースさんの方は金星です。出会った頃は、何て魅力的な男性だと思ったことでしょう。
ライアンさんの方は木星です。ウキウキした心になる、優しい女性だと思ったでしょう。
二人は急速に接近し、1999年に結婚します。
そして、ライアンさん進行の木星が、リースさんの金星に影響力を及ぼしていくのです。
木星の特徴が金星に乗っかるので、リースさんの愛嬌や魅力がどんどん拡張していきます。
演技力(金星)も成長し、リースさんはやがてアカデミー賞主演女優賞を受賞します。
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』での受賞で、これは2005年のことです。
リースさんの活躍が増える一方で、木星と金星のアスペクトは離れていきます。
相性の終わりの目安となる、オーブ1度になったのが、2010年です。
2010年のオーブ1度に近づいた、2007年に二人の離婚が成立するのです。
相性が終わるタイミングについては、もう一つのアスペクトも働いているようです。
下の図は、木星と金星の0度コンジャンクションのアスペクトに、
ライアンさん出生の火星と、リースさん進行の太陽の150度クインカンクスの、
アスペクトのオーブ変化を加えた、グラフです。

木星と金星のアスペクトを、ベースラインと捉えるとよいでしょう。
火星と太陽のアスペクトが、主旋律です。
ライアンさんは乙女座火星のきめ細やかさで、リースさんの太陽をサポートします。
そのサポートが2度線を下回るのが、2005年。
ハリウッド女優として、リースさんが不動の立場を築いたころです。
この頃から二人の口論が目立ち始め、サポート関係の相性が終わっているのです。
<回路の出生図、電流の進行図、スイッチの経過図>
さらに今回は、ライアンさんのトランジットも見てみましょう。
下は、1998年3月のライアンさんの出生図と経過図です。
サインの内側が出生図、サイン外側が経過図です。(クリックすると拡大します)

ライアンさん出生の木星に、経過の木星がコンジャクション、重なっています。
保護と恩恵の天体、木星の活動開始の合図です。この頃、二人は共演しています。
リースさんの魚座金星にも、同じ時期に木星が重なり、恋愛がスタートします。
次は、2006年3月のライアンさんの出生図と経過図です。
サインの内側が出生図、サイン外側が経過図です。(クリックすると拡大します)

ライアンさん出生の木星に、経過の天王星がコンジャクション、重なっています。
保護と恩恵を断ち切って離れていく、ライアンさん旅立ちの合図です。
リースさんの魚座金星にも天王星が重なり、関係が終了します。離婚申請はこの頃です。
こうして見ていくと、
カップルの恋愛関係と相性にもたらす、出生図、進行図、経過図の役割がわかります。
出生図を合わせる二重円は、青写真または回路図だと言えるでしょう。
進行図を合わせた四重円は、実際の恋愛感情、電流が流れる様だと言えます。
経過図は、スイッチのオンオフ、関係の開始と終わりのタイミングの役割、をするのです。
<破局ではなくプロジェクトの解消>
リースさんとライアンさん、
二人の関係に浮び上がってきたテーマも、明確になりました。
二人の関係は男女の恋愛関係よりも、保護と育成、サポートする側と求める側の関係です。
ライアンさんの木星に、スイッチが入った頃に、リースさんとの関係が始まりました。
また、木星のスイッチが切れた頃に、リースさんとの関係も終了したのです。
ライアンさんは木星効果で、リースさんを開運していく役割だったと言えるでしょう。
(「開運男子」を何と呼びましょう?「アゲメン」?それとも「アゲオクン」?)
リースさんが不動の立場を築き、育成のテーマが完了した段階で、関係が終了したのです。
プログレス・シナストリでは、関係が終了した以降でもアスペクトが、続いていました。
しかし、ライアンさん側は太陽で、ライアンさんをサポートするアスペクトになり、
二人の関係のテーマには合わないため、二人の相性は再開しなかったのです。
しかし、リースさんが全くサポートされる側の立場ばかりでもなかったようです。
もう一度、二人のプログレス・シナストリ表を見てみましょう。

リースさん出生の木星と、ライアンさん出生の月と金星が120度トラインです。
協調するアスペクトの木星で、ライアンさんの金星がフォローされます。
ライアンさんも結婚期間中に、リースさんと同じようにアイドル的な人気を博しました。リースさんも開運の役割を担っていた、と言えます。
木星という天体で、交互に恩恵を与え合う二人の関係は、
男女の関係よりも、むしろビジネス的なパートナーの関係に近い、と言えるでしょう。
ですから、二人の離婚は破局ではありません。
目的とテーマが達成されたので、満足してプロジェクトを解消することに似ています。
こうしたビジネス的な色合いの濃い男女関係は、ハリウッドに多いのかもしれませんね。
次回も、またハリウッドカップルを取り上げる予定です。
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こんばんは。
7月13日より天王星が逆行を始めましたね。
<閃いたっ、アハ!見つけた、エウレカ!>
天王星は「エウレカ!」をもたらす天体です。
考えても、考えても、答えが見つからない。
そんな、にっちもさっちもいかない状況に、突然に名案や正解が降ってくる時があります。
それが「エウレカ!」です。
アルキメデスが浮力の原理を発見したとき、興奮して「エウレカ(我見つけたり)!」と、叫びながら走り回ったという、逸話から、この呼び名があります。
同じような内容の「アハ!体験」を紹介しているのが、茂木健一郎さん、です。
茂木健一郎さんの出生図では、天王星は木星、カイロンと180度オポジションです。
そして、天王星は乙女座4.05度にあります。
乙女座5度のサビアンシンボルは、
「自然霊や通常は見えない霊の代理者の存在に気づくようになる人間」です。
日常の中に神秘的な秘密を発見して、確信する(木星)のでしょう。
URANUS The Eureka Factor
天王星が逆行すると、内面的なことに矛先が向かいます。
天王星は牡羊座8度にあり、どのサインも9度には「理解する」意味があります。
放ったらかしにしておいた問題に、突然フラッシュが瞬いたかのように、
打開策が舞い降りてくるかもしれません。
今週は、月が蟹座に入るので、月、火星、天王星、冥王星がグランドクロスになります。
東京で、月と天王星が正確な90度スクエアになるのが、
7月18日午前2時13分ごろ、です。(下の図は、クリックすると拡大します)

閃き(天王星逆行)を、いろんな意見を出して(天秤座火星)、生活レベル(蟹座月)に、落とし込む。
気づき、発見、閃き、展望を開くように活用したい、天体配置です。
さて、今回はリース・ウィザースプーンさんとライアン・フィリップさんの相性、
今回はその第3回目です。
<成長と成功をサポートする>
前回は、二人の実際の関係と、プログレス・シナストリが示す相性が、
どうも食い違っている。
それは、どうしてなのか?ということでした。
食い違いを解消するために、あらためて見直したのが、出生図です。
出生図には人生で展開するすべてが集約されている。
出生図を重ねた二人の二重円、シナストリの全体をよく見直したのです。
恋愛や夫婦関係の相性には、金星と火星、太陽と月のアスペクトを中心に見ます。
プログレス・シナストリには、これらの天体のアスペクトが恋愛関係として表れます。
今回のリースさんライアンさんの関係では、
もっと外側の天体のアスペクトも、相性の対象として見ることにしました。
下は、二人の出生図を重ねた二重円です。
内側の円はリースさん、外側の円はライアンさんの出生図です。
リースさんの側から見た、ライアンさんの影響力です。(クリックすると拡大します)

リースさんの金星に、ライアンさんの木星が重なっています。
リースさんの金星を、ライアンさんの木星が保護し、そして援助します。
リースの成長と成功をサポートするライアンさん。
ライアンさんはプロデューサー役であり、後見役なのです。
このカップルの恋愛と相性が繋がる特徴は、やっぱりこの関係にあります。
<成功したから関係が終わった>
リースさん出生の金星と、ライアンさん木星のプログレス・シナストリを見て見ましょう。
下は木星を加えた、ライアンさんとリースさんのプログレス・シナストリの表です。
『クルーエル・インテンションズ』で共演した、1998年12月時点のものです。

ライアンさん進行の木星と、リースさん出生の金星が、0度コンジャンクションです。
魚座9.42度と9.30度で、とても接近しています。
これはライアンさん進行の木星が、逆行しているからです。
ライアンさん進行の木星と、リースさん出生の金星の、0度コンジャンクション。
このプログレス・シナストリのオーブの変化をグラフにしてみましょう。
相性の始まりと終わりを判定する、プログレス・シナストリのオーブは、2度でした。
しかし、太陽や月など他の天体に比べて、木星は進行図ではあまり動きません。
そこで、相性の始まりと終わりを判定するオーブは、今回は1度とします。
下は、ライアンさん進行の木星とリースさん出生の金星の、オーブ変化のグラフです。
1997年から2010年までの、変化をグラフにしています。

リースさんとライアンさん、
二人が『クルーエル・インテンションズ』で共演したのが、1998年12月です。
この頃、アスペクトのオーブが0度に近く、最も正確なアスペクトになったときです。
木星と金星の、0度コンジャンクションのアスペクトです。
リースさんの方は金星です。出会った頃は、何て魅力的な男性だと思ったことでしょう。
ライアンさんの方は木星です。ウキウキした心になる、優しい女性だと思ったでしょう。
二人は急速に接近し、1999年に結婚します。
そして、ライアンさん進行の木星が、リースさんの金星に影響力を及ぼしていくのです。
木星の特徴が金星に乗っかるので、リースさんの愛嬌や魅力がどんどん拡張していきます。
演技力(金星)も成長し、リースさんはやがてアカデミー賞主演女優賞を受賞します。
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』での受賞で、これは2005年のことです。
リースさんの活躍が増える一方で、木星と金星のアスペクトは離れていきます。
相性の終わりの目安となる、オーブ1度になったのが、2010年です。
2010年のオーブ1度に近づいた、2007年に二人の離婚が成立するのです。
相性が終わるタイミングについては、もう一つのアスペクトも働いているようです。
下の図は、木星と金星の0度コンジャンクションのアスペクトに、
ライアンさん出生の火星と、リースさん進行の太陽の150度クインカンクスの、
アスペクトのオーブ変化を加えた、グラフです。

木星と金星のアスペクトを、ベースラインと捉えるとよいでしょう。
火星と太陽のアスペクトが、主旋律です。
ライアンさんは乙女座火星のきめ細やかさで、リースさんの太陽をサポートします。
そのサポートが2度線を下回るのが、2005年。
ハリウッド女優として、リースさんが不動の立場を築いたころです。
この頃から二人の口論が目立ち始め、サポート関係の相性が終わっているのです。
<回路の出生図、電流の進行図、スイッチの経過図>
さらに今回は、ライアンさんのトランジットも見てみましょう。
下は、1998年3月のライアンさんの出生図と経過図です。
サインの内側が出生図、サイン外側が経過図です。(クリックすると拡大します)

ライアンさん出生の木星に、経過の木星がコンジャクション、重なっています。
保護と恩恵の天体、木星の活動開始の合図です。この頃、二人は共演しています。
リースさんの魚座金星にも、同じ時期に木星が重なり、恋愛がスタートします。
次は、2006年3月のライアンさんの出生図と経過図です。
サインの内側が出生図、サイン外側が経過図です。(クリックすると拡大します)

ライアンさん出生の木星に、経過の天王星がコンジャクション、重なっています。
保護と恩恵を断ち切って離れていく、ライアンさん旅立ちの合図です。
リースさんの魚座金星にも天王星が重なり、関係が終了します。離婚申請はこの頃です。
こうして見ていくと、
カップルの恋愛関係と相性にもたらす、出生図、進行図、経過図の役割がわかります。
出生図を合わせる二重円は、青写真または回路図だと言えるでしょう。
進行図を合わせた四重円は、実際の恋愛感情、電流が流れる様だと言えます。
経過図は、スイッチのオンオフ、関係の開始と終わりのタイミングの役割、をするのです。
<破局ではなくプロジェクトの解消>
リースさんとライアンさん、
二人の関係に浮び上がってきたテーマも、明確になりました。
二人の関係は男女の恋愛関係よりも、保護と育成、サポートする側と求める側の関係です。
ライアンさんの木星に、スイッチが入った頃に、リースさんとの関係が始まりました。
また、木星のスイッチが切れた頃に、リースさんとの関係も終了したのです。
ライアンさんは木星効果で、リースさんを開運していく役割だったと言えるでしょう。
(「開運男子」を何と呼びましょう?「アゲメン」?それとも「アゲオクン」?)
リースさんが不動の立場を築き、育成のテーマが完了した段階で、関係が終了したのです。
プログレス・シナストリでは、関係が終了した以降でもアスペクトが、続いていました。
しかし、ライアンさん側は太陽で、ライアンさんをサポートするアスペクトになり、
二人の関係のテーマには合わないため、二人の相性は再開しなかったのです。
しかし、リースさんが全くサポートされる側の立場ばかりでもなかったようです。
もう一度、二人のプログレス・シナストリ表を見てみましょう。

リースさん出生の木星と、ライアンさん出生の月と金星が120度トラインです。
協調するアスペクトの木星で、ライアンさんの金星がフォローされます。
ライアンさんも結婚期間中に、リースさんと同じようにアイドル的な人気を博しました。リースさんも開運の役割を担っていた、と言えます。
木星という天体で、交互に恩恵を与え合う二人の関係は、
男女の関係よりも、むしろビジネス的なパートナーの関係に近い、と言えるでしょう。
ですから、二人の離婚は破局ではありません。
目的とテーマが達成されたので、満足してプロジェクトを解消することに似ています。
こうしたビジネス的な色合いの濃い男女関係は、ハリウッドに多いのかもしれませんね。
次回も、またハリウッドカップルを取り上げる予定です。
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