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占星術でみた7年目の危機?デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性編(2)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。
運行中の太陽は、今、獅子座にありますね。
獅子座に太陽がある、占星術の有名人といえば、アラン・レオが真っ先に浮かびそうです。

「近代占星術の父」と呼ばれ、太陽のあるサインで占う、12星座占いの発案者です。
獅子座の太陽で、今回はアラン・レオに少し思いを馳せてみました。

<占星術に捧げた生涯、アラン・レオ>

アラン・レオは、1860年8月7日生まれ、1917年8月30日没。
「モダンアストロロジー」という占星術雑誌の成功で、占星術の大衆普及に貢献しました。
予測ではなく性格の分析を中心にする、心理学的なアプローチ方法を確立しました。

神智学協会の会員で、ブラバツキー夫人提唱の、太陽中心の宇宙観に影響を受けました。
太陽が主要な役割をするという思想から、他の天体の影響を無視した表現に向かいました。
円形のホロスコープ、一日一年法の復興なども、アラン・レオの功績です。

アラン・レオが始めるまでは、12星座占いはなかったのです。
ホロスコープを分析しながら、なぜ他の天体の影響を無視するまでになったのでしょう。
下は、アラン・レオの出生図です。(クリックすると拡大します)

alan_leo_natal

アラン・レオの太陽は獅子座にあり、木星、水星とコンジャクションです。
太陽は12ハウスにあり、神秘主義、隠遁的な傾向にありますが、
木星は12ハウスが居心地が良いので、事業の発展と成功へと導いたのでしょう。
太陽が海王星とのアスペクトがあれば、精神的な傾向がもっと強まったでしょう。

太陽は獅子座14度52分にあり、獅子座サインのちょうど真ん中の位置にあります。
どのサインも真ん中は折れやすく、対向するサインの影響を取り込みます。

獅子座はちょうど中にへこむような形になって、
12ハウスの太陽が、他の天体の影響も限りなく吸い込んでいったのかもしれません。
あるいは太陽が輝き過ぎてしまい、他の天体がかすんでしまったのか?
他の天体は無視されたのではなく、限りなく消えていったような気がします。

晩年は魔術禁止法で有罪判決を受けて、失意のうちに生涯を閉じます。
見えない敵の攻撃と犠牲。占星術に殉教したような、12ハウス太陽の生涯でした。

アラン・レオの伝記については、次のページを参考にしてください。

A biography of Alan Leo, by Kim Farnell



さて今回は、デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの相性、第二回目です。
二人の相性をさらにみる前に、それぞれの出生図もみておきましょう。

デミ・ムーアさんには、また新しい恋人ができたようですね。
データがそろえば、新しい恋人との相性も見てみたいと思います。

<恋人は日常世界へのアンカー>

下は、デミ・ムーアさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

demi_moore_natal

天体のエネルギーをどんな風に使っているのか、
まずはディスポジター(Sole Dispositor)を見てみましょう。
ディスポジター(Sole Dispositor)は、天体の位置するサインの支配星を順に辿ります。

例えば、デミ・ムーアさんの木星は魚座にあり、魚座の支配星、海王星は蠍座にあります。
蠍座の支配星、冥王星は乙女座に……、と辿っていくと、下のようになります。

demi_moore_dispositor


このように天体のエネルギーが最終的に、蠍座の水星と乙女座の冥王星に集約されます。
そして、蠍座の水星と乙女座の冥王星ミューチュアルレセプションです。

水星と冥王星の間で、エネルギーが楽々と行き来することができます。
演技力を深く追求し、感情の深いところから表現することができるのでしょう。

月は牡牛座にあり、エグザルテーション(高揚)です。人気や注目を集める人ですね。
ただし、子供時代は何十回も転居を繰り返し、不幸な幼年時代を送ったようです。

デミ・ムーアさんの出生図には、ひと目でわかる特徴があります。
蠍座にステリウム、太陽、水星、金星、海王星、四つもの天体が集中しています。
しかも蠍座の第8ハウスですから、集中力と役との一体感は相当なものなのでしょう。

デミ・ムーアさんが注目を浴びた映画が、「ゴースト/ニューヨークの幻」なのも、
蠍座第8ハウスのステリウムに頷けます。

美(金星)と若さ(水星)への、追求も止むことがありません。
手術や施術(再生)に、多額の投資をするはずです。

さらに、夢見の海王星が太陽にコンジャクション、月にオポジションなので、
一度入り切ってしまったら、なかなか向こうの世界から抜け出せない。
アルコール中毒の報道もありましたが、自分ひとりで暮らしている限り、
いつも危うい線上をさまよっている。
だから、いつも誰か一緒にいたいのかもしれません。

デミ・ムーアさんにとって、交際相手や結婚相手は、
日常生活につなぎとめてくれるアンカー(錨)のようなものではないでしょうか?

<夢に向かって人知れず努力する>

下は、アシュトン・カッチャーさんの出生図です。(クリックすると拡大します)

ashton_kutcher_natal

天体のエネルギーをどんな風に使っているのか、
アシュトン・カッチャーさんも、ディスポジター(Sole Dispositor)を見てみましょう。
下は、アシュトンさんのディスポジター(Sole Dispositor)です。

ashton_kutcher_dispositor

アシュトン・カッチャーさんには、エネルギーが集約する天体がありません。
蠍座の天王星、天秤座の冥王星、水瓶座の金星。
この三つの天体の間で、エネルギーがぐるぐる廻るループになっています。

日本にもループになる俳優さんがいます。
松田優作さん、豊川悦司さんがそうですが、何か影があるのが特徴ですね。

アシュトン・カッチャーさんの天体品位は、
火星がフォール(下降)、木星、土星がデトリメント(障害)と、あまり良くないのですが、
唯一、蠍座の天王星がエグザルテーション(高揚)です。

天王星のエグザルテーションが蠍座、というのはスッキリと理解しにくいのですが、
天王星が蠍座にある人が言うには、「離れた場所から権力とパワーに向かう」のが、
この感覚だそうです。

アシュトン・カッチャーさんの出生図では、
水瓶座にステリウム、太陽、月、水星、金星と、四つの天体が集中しています。
天王星がエグザルテーションなので、水瓶座天王星のエネルギーが特に強い人なのです。

太陽と月は、冥王星とトライン、天王星とスクエア、海王星とセクスタイルです。
太陽に対して土星外惑星が3つとも同時にアスペクトを作っているので、
こうなりたいと考えている、自分自身への未来図は、並々ならぬものがあるはず。

金星もMCにとても近いので、野望と夢に向かっています。
さらに、太陽は土星とオポジションなので、人知れず努力を積み重ねているのでしょう。
才能(品位)には恵まれなくても、夢を掴もうと努力している青年。
デミ・ムーアさんから見れば、成功への手助けをしたくなるような対象なのでは?

しかし、独立心が強く新しい世界への挑戦をしたくなるのが、
水瓶座天王星エネルギーの強い人の傾向です。

ひとりでは危うい、いつも誰かとつながっていたい、デミ・ムーアさん。
内なる野望を秘め、新世界を夢見て独立心が強い、アシュトン・カッチャーさん。
さてさて、二人の相性は一体、どうなのでしょう?



次回からは、シナストリを中心にして、
デミ・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんの二人の相性をみていきます。

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テーマ : 恋愛と占星術
ジャンル : 恋愛

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プロフィール

茜鳥ジュン

Author:茜鳥ジュン
西洋占星術研究者。西洋占星術と人間関係の関連を研究し、プログレス・シナストリに出会う。プログレス・シナストリに、恋愛の始まりと終わりがはっきり示されていることに魅了され研究している。
著書は『恋愛占星術プログレス・シナストリ入門 すてきなパートナーを見つけたいあなたに』(Kindle版)。日本でこの技法を初めて紹介した著作。
中学で雑誌「コズモ」を購読、大学で各精神世界研究会に参加していたので、超常現象やスピ歴は40年以上になる。

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