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中島美嘉さん清水邦広さんの相性を占星術プログレス・シナストリでみました(3)

ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。

こんばんは。今回もお越しくださりありがとうございます。
いつものスローペースでお待たせしましたが、またお付き合いください。

<受胎占星術受診者の手記>

“astrology fertility” で検索すると、パット・ハリス博士のページの他にも、
もう一つ「受胎占星術」専門家のページがあることに気がつきます。
ニコラ・スマッツさん(Nicola Smuts)の、Fertilityastrology.com です。

ニコラ・スマッツさんは、南アフリカ出身の占星術研究者で、
ロッド・サスキンさん(Rod Suskin)が開校する占星術スクールで学位を得ました。
ロッド・サスキンさんも南アフリカ在住で、“Synastry”の著作があります。

スマッツさんは、イギリスで受胎占星術のコンサルティングを行っています。
彼女の研究によれば、妊娠しやすいチャンスの時は1年間に2〜3回あり、
IVF(体外受精)を受けるなら、その時に治療するようすすめています。

彼女のコンサルティングを受けた、受診者の手記を紹介しましょう。
受診者キャサリン・ブラックリッジさん(Catherine Blackledge)は、
科学博士号を持つ、医療ジャーナリストです。

彼女の著作は「ヴァギナ 女性器の文化史」として翻訳されています。
次回作は、「最後の魔術師」としてウィリアム・リリーを取り上げるようです。
彼女の手記、An astrologer saw my baby in the stars を抜粋してみましょう。

彼女は、20代に患ったクラミジアのせいで卵管が傷ついていました。
妊娠を望むには体外受精に頼るしかなく、一度目の治療は流産に終わりました。
二度目も失敗に終わり、奇蹟的に自然妊娠しますが、また流産してしまいます。

子供を産むのはあきらめかけた時に、ニコラ・スマッツさんの受診を受けて、
2008年から2009年にかけて、3回の妊娠しやすいチャンスの時を知ります。
ニコラさんの勧めで顕微授精で妊娠し、女の子を出産することができました。

つらいこともあったが母親になれて幸せだ、占星術は私には効果があった、と
キャサリンは結んでいます。
ニコラ・スマッツさんが示した、妊娠しやすい判定方法はどんなものでしょう?

ブラックリッジさんの出生データは検索してもどこにも記載されていませんが、
1968年生まれで、そして文面から6月が誕生月であることがわかります。
彼女の妊娠適期は2008年12月、2009年2月、2009年8月の3回でした。

チャートを見ると、妊娠適期は、トランジットの金星が出生の金星に対して、
0度コンジャンクションか、120度トラインになる時、とも推測できます。

また別の記事では、妊娠しやすい適期の時は1年間に2〜3回あって、
金星と木星が出生図配置に近い時ともニコラさんは述べています。
金星と木星の配置が、出生図のアスペクトに近い時、とも推測できます。

受胎占星術については、これからも別の記事を紹介していきましょう。

<相性アスペクトの虎の巻>

今回はトピックスをもう一つ、占星術の書籍を紹介します。
チャートを見ていく上で、アスペクトの判断は何かと悩むことが多いでしょう。
このブログも、アスペクトの記事を検索して訪問する方が多いようです。

シナストリのアスペクトを判定するのに、とても役立つ一冊があります。
Lois Haines Sargent の How to Handle Your Human Relations です。

How to Handle Your Human Relations

1958年出版といささか古いのですが、描写の鮮やかさには時代を感じません。

例えば、太陽と天王星のコンジャンクションの記述を紹介してみましょう。

「男女間で磁力のように引き付け合うようなロマンスが生まれる。
太陽にとって天王星の言動は予測不可能だが、それが創造力と才能を刺激する。
どちらかが旅に出るなど、二人が離れ離れになることが頻繁に起きる。」

天王星の持つ、磁力的魅力、予測不可、閃きと創造力、分離、というイメージが、
すべて織り込まれながら、男女間の恋愛の特徴を見事に描いています。

アスペクトはトラインですが、太陽と天王星のカップルは、
沢尻エリカさんと高城剛さんが挙げられます。
突飛な言動に惹きつけられる、離れ離れになる、の描写に納得、ですね。

天体が持つイメージの描写力がとても豊かなので、繰り返し読むことで、
頭でわかるより、アスペクトが感覚として実感できるようになるでしょう。
名著との呼び声も高く、相性アスペクトの虎の巻とも言える一冊です。

<男らしい逞しさに寄り添う>

さて、今回は中島美嘉さんと清水邦広さんの相性、第三回目です。

まず今回は、出生図のシナストリから見てみましょう。
下は、二人の出生図を重ねた二重円の、シナストリ表です。
サインと度数の表示は、サイデリアル方式です。

mikakunihiro_synastry


一見して色塗りの組合せが多いことがわかります。色塗りのアスペクトは、
パープルが、0度コンジャンクション、ピンク、レッドが120度トライン、
グリーンが150度クインカンクスです。

シナストリ表は、太陽から木星までの組合せですが、
甘くて優しいソフトな印象が伝わってくるアスペクトが多い、と感じます。

まず、清水さんの木星が中島さんの金星、火星と0度コンジャンクションです。
アーティストとしての中島さんの才能や活動を、清水さんが支援し見守ります。

また、清水さんの水星と中島さんの金星が、120度トラインです。
お互いが労わり合う気持ちを、言葉で伝えることがとてもスムーズです。

中島さんの太陽と清水さんの月も、オーブ広めの120度トラインです。
中島さんの精力的な活動も、清水さんがさりげなくフォローしてくれます。

そして、中島さんの月が、清水さんの火星と120度トラインです。
清水さんの男性的な逞しさに、中島さんは女性として寄り添いたくなります。

<冷えた月が溶けていく>

前回は中島さんの出生図のアスペクト見ましたが、中島さんの月には、
ハードアスペクトばかりで緩和的なアスペクトがありませんでした。
特に、月に対して土星は180度オポジションでした。

土星は冷やして固める天体です。火星は熱を持ってあおる天体です。
緊張しやすい中島さんの月に、清水さんの火星が活力を呼び起こします。
中島さんが病気から復帰できたのは、このアスペクトのおかげかも?

中島さんの出生図は、力強い太陽に比べて月の傷が目立つと、書きました。
清水さんの逞しい火星が、中島さんの月に影響したのではないでしょうか。

そして、月と火星の組合せは多産にも通じます。
二人が家庭を持ったとしたなら、子宝に恵まれやすいアスペクトです。

土星以降の天体も含めて、全体のシナストリも見てみましょう。
下は、二人のシナストリ、二重円です。
内側の円が中島の出生図、外側の円が清水さんの出生図です。

syng_mika_nakashima_in_kunihiro_shimizu_out

まず、清水さんの土星が、中島さんの太陽に90度スクエアです。
中島さんが活躍し成功していくことに、清水さんがあれこれ難癖をつけて、
まるでブレーキをかけるようで、これは好ましいアスペクトではありません。

しかし、中島さんの太陽には清水さん冥王星の120度トラインがあります。
気合いと活力が入ります。土星のあれこれうるさいのも緩和されるでしょう。

傷んだ月が癒されるだけでなく、太陽の活躍も後押ししてくれる。
中島さんにとって、清水さんはなくてはならない人なのでしょう。

シナストリでは穏やかなアスペクトが多いことを見てきましたが、
二人にはこれから障害はあまりないのでしょうか。

中島さんの出生図をもう一度見てみると、やはり太陽がとても力強い。
土星、海王星、冥王星からアスペクトを受けています。

理想を夢見て、自分を律して、障害をものともせず、邁進していく。
中島さんの夫となる人は、きっとこの太陽に適う人になるはずです。

特に、中島さんの太陽は、冥王星と120度トラインです。
冥王星からの要請で、自分を一新するかそれとも現状維持のままか、
清水さんには、そのどちらを選ばなければならない局面も訪れそうです。

その時に、清水さんはどんな結論を出すのでしょう。
その答え次第では、二人の将来も変わるかもしれませんね。


次回は、二人のプログレス・シナストリを見ていきましょう。

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テーマ : 恋愛と占星術
ジャンル : 恋愛

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プロフィール

茜鳥ジュン

Author:茜鳥ジュン
西洋占星術研究者。西洋占星術と人間関係の関連を研究し、プログレス・シナストリに出会う。プログレス・シナストリに、恋愛の始まりと終わりがはっきり示されていることに魅了され研究している。
著書は『恋愛占星術プログレス・シナストリ入門 すてきなパートナーを見つけたいあなたに』(Kindle版)。日本でこの技法を初めて紹介した著作。
中学で雑誌「コズモ」を購読、大学で各精神世界研究会に参加していたので、超常現象やスピ歴は40年以上になる。

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