世界史を塗り替えるイクエイター・クロッシング
ミネルバのふくろうは、今日も黄昏時に飛び立ちます。
こんばんは。
5月26日に、『もうひとつのホロスコープ「赤緯占星術」講座』
第二回目を行いました。
(報告が遅くなりすみません)
今回も申し込みが多く、早くから定員いっぱいとなりました。
また、遠く和歌山と神戸からご参加くださった方もいらっしゃいました。
都合で出席できないが資料だけでも欲しい、という方もいらっしゃいました。
講座の内容は前回と同じくように、とても盛り沢山。
またまた予定時間をオーバーしたのですが、
「とても素晴らしかった」「とても楽しかった」とのご感想をいただきました。
ご参加の方、他皆様より評価いただき、私自身とても励みになります。
どうもありがとうございます。
さて、今回の講座で初めてお話したのですが、
赤緯占星術を勉強するうえでも、特に注目すべき事象を紹介します。
英語圏でもこれに言及している占星術研究者はいないようですが、
私たちの生活や政治、経済に及ぼす影響はとても計り知れないものがあります。
それは、イクエイター・クロッシング(Equator Crossing)、つまり赤道通過です。
<トランスサタニアンの赤道通過が歴史の転換期>
まず、下の天球図を見てください。

天球図で黄道と天の赤道が交差するのが、春分点と秋分点です。
太陽が天秤座から魚座にあるときは南緯にあり、春分点で赤道を通過します。
また牡羊座から乙女座にあるときは北緯にあり、秋分点で赤道を通過します。
南緯から北緯へ、北緯から南緯へ、太陽は年に二回、赤道を通過します。
他の惑星も赤道を通過します。
特に、公転周期が長いトランスサタニアンが赤道を通過するときは、
世界の歴史で大きな変化が起きた、いわば転換点です。
<初の原子炉臨界とベルリンの壁崩壊>
下は、海王星が赤道に近づいた、1942年12月3日のチャートです。
この日、海王星は北緯0.51度にあり、赤道に近づきました。

(Stargazerの出力物掲載には許可を得ています)
正確には、海王星が赤道通過(Equator Crossing)したのは、
翌年1943年11月のことになります。
しかし、この日がとても象徴的なのは、シカゴ・パイル1号が臨界したことです。
人類が歴史上初めて臨界に達した原子炉が、シカゴ・パイル1号です。
原子力発電、原子爆弾への時代の扉を開いた、歴史の転換点と言えます。
冥王星が赤道に近づいた時期は、東欧革命を引き起こしました。
下は、1989年11月9日ベルリンの壁崩壊のチャートです。

(Stargazerの出力物掲載には許可を得ています)
実際に冥王星が赤道通過したのは、この日より前の1987年です。
しかし、冥王星が赤道に近づくのと時を同じくして、
ポーランドでは民主化運動が進み、東欧では社会変革が巻き起こりました。
赤緯でみると、ベルリンの壁崩壊のチャートはとても象徴的な配置をしています。
木星以降、冥王星まで総動員です。
まず、木星の北緯23度に対して、
南緯23度、24度にある、土星、天王星、海王星がコントラパラレルです。
木星に強い集中力がかかっています。
そのコントラパラレルのほぼ真ん中、赤道に近くに冥王星があります。
まるで北緯の木星と南緯の天体に挟まれているかのようです。
これを、赤緯上のミッドポイントの配置と見ることができます。
マクブルーム式(Don McBroom)に、このミッドポイントを読んでみましょう。
冥王星 (focal point)
= 木星 / 土星
= 木星 / 天王星
= 木星 / 海王星
木星は信じることです。
信じることがビジョンと希望(海王星)をもたらし、変革(天王星)を起こし、
限界(土星)を取り払うことで、社会変革(冥王星)が達成されたのです。
人々の信念が社会変革へと導いた、それを象徴的する配置と言えます。
赤道は、北緯と南緯を区切る境界線です。
赤道は、私たちの意識と無意識の狭間であり、
人類全体が抱く集合的な思いが、実際に現実化するギリギリの境界線と言えます。
臨界とは核分裂反応の境界超えです。
ベルリンの壁も人類の意識を分断する二元性の境界でした。
トランスサタニアンが赤道を超えるときは、
私たち人類も自らに課した境界を乗り越えることができるのです。
<2026年、ネプチューン・ライジング>
公転周期が約250年の冥王星は、ほぼ125年ごとに赤道を通過します。
ベルリンの壁崩壊から数えて125年前の年が、1862年。
この年は、冥王星だけでなく海王星も赤道に近づきました。
日本ではこの年、生麦事件が起きました。
幕末から明治へと押しやったのが、冥王星、海王星の赤道通過と言えるでしょう。
では、次にトランスサタニアンが赤道通過するのは、いつでしょうか?
下は、2026年11月、海王星が赤道通過、春分点超えの時のチャートです。
この時、土星も赤道を通過し、冥王星はアウト・オブ・バウンズです。

(Stargazerの出力物掲載には許可を得ています)
天王星は1942年の初臨界と同じく、北緯21度にあります。
冥王星は1942年北緯24度、2026年南緯24度と対照的な位置にあります。
1942年は第二次大戦中で、世界中に戦火が拡がっていきましたが、
2026年も再び、私たちは戦火の渦中にあるのでしょうか。
1942年と異なり、冥王星は水瓶座にあります。
水瓶座は散らそうとするので、国家はむしろ解体に向かっていると私は思います。
海王星は無意識の魚座から、意識の狭間に浮上してきます。
2026年、ネプチューン・ライジング。
土星の赤道通過と相まって、この頃に精神文明の黎明を迎えるような気がします。
原子力に代わるエネルギーが普及しようとしているでしょう。
天王星と冥王星のカーデイナル・クライマックスは終了しました。
ですが、イクエイター・クロッシング、
トランスサタニアンの赤道通過が歴史の転換点ならば、
クライマックスは、むしろこれからに本番に突入していくと思います。
↓今回もご愛読ありがとうございます。応援いただきありがとうございます。

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こんばんは。
5月26日に、『もうひとつのホロスコープ「赤緯占星術」講座』
第二回目を行いました。
(報告が遅くなりすみません)
今回も申し込みが多く、早くから定員いっぱいとなりました。
また、遠く和歌山と神戸からご参加くださった方もいらっしゃいました。
都合で出席できないが資料だけでも欲しい、という方もいらっしゃいました。
講座の内容は前回と同じくように、とても盛り沢山。
またまた予定時間をオーバーしたのですが、
「とても素晴らしかった」「とても楽しかった」とのご感想をいただきました。
ご参加の方、他皆様より評価いただき、私自身とても励みになります。
どうもありがとうございます。
さて、今回の講座で初めてお話したのですが、
赤緯占星術を勉強するうえでも、特に注目すべき事象を紹介します。
英語圏でもこれに言及している占星術研究者はいないようですが、
私たちの生活や政治、経済に及ぼす影響はとても計り知れないものがあります。
それは、イクエイター・クロッシング(Equator Crossing)、つまり赤道通過です。
<トランスサタニアンの赤道通過が歴史の転換期>
まず、下の天球図を見てください。

天球図で黄道と天の赤道が交差するのが、春分点と秋分点です。
太陽が天秤座から魚座にあるときは南緯にあり、春分点で赤道を通過します。
また牡羊座から乙女座にあるときは北緯にあり、秋分点で赤道を通過します。
南緯から北緯へ、北緯から南緯へ、太陽は年に二回、赤道を通過します。
他の惑星も赤道を通過します。
特に、公転周期が長いトランスサタニアンが赤道を通過するときは、
世界の歴史で大きな変化が起きた、いわば転換点です。
<初の原子炉臨界とベルリンの壁崩壊>
下は、海王星が赤道に近づいた、1942年12月3日のチャートです。
この日、海王星は北緯0.51度にあり、赤道に近づきました。

(Stargazerの出力物掲載には許可を得ています)
正確には、海王星が赤道通過(Equator Crossing)したのは、
翌年1943年11月のことになります。
しかし、この日がとても象徴的なのは、シカゴ・パイル1号が臨界したことです。
人類が歴史上初めて臨界に達した原子炉が、シカゴ・パイル1号です。
原子力発電、原子爆弾への時代の扉を開いた、歴史の転換点と言えます。
冥王星が赤道に近づいた時期は、東欧革命を引き起こしました。
下は、1989年11月9日ベルリンの壁崩壊のチャートです。

(Stargazerの出力物掲載には許可を得ています)
実際に冥王星が赤道通過したのは、この日より前の1987年です。
しかし、冥王星が赤道に近づくのと時を同じくして、
ポーランドでは民主化運動が進み、東欧では社会変革が巻き起こりました。
赤緯でみると、ベルリンの壁崩壊のチャートはとても象徴的な配置をしています。
木星以降、冥王星まで総動員です。
まず、木星の北緯23度に対して、
南緯23度、24度にある、土星、天王星、海王星がコントラパラレルです。
木星に強い集中力がかかっています。
そのコントラパラレルのほぼ真ん中、赤道に近くに冥王星があります。
まるで北緯の木星と南緯の天体に挟まれているかのようです。
これを、赤緯上のミッドポイントの配置と見ることができます。
マクブルーム式(Don McBroom)に、このミッドポイントを読んでみましょう。
冥王星 (focal point)
= 木星 / 土星
= 木星 / 天王星
= 木星 / 海王星
木星は信じることです。
信じることがビジョンと希望(海王星)をもたらし、変革(天王星)を起こし、
限界(土星)を取り払うことで、社会変革(冥王星)が達成されたのです。
人々の信念が社会変革へと導いた、それを象徴的する配置と言えます。
赤道は、北緯と南緯を区切る境界線です。
赤道は、私たちの意識と無意識の狭間であり、
人類全体が抱く集合的な思いが、実際に現実化するギリギリの境界線と言えます。
臨界とは核分裂反応の境界超えです。
ベルリンの壁も人類の意識を分断する二元性の境界でした。
トランスサタニアンが赤道を超えるときは、
私たち人類も自らに課した境界を乗り越えることができるのです。
<2026年、ネプチューン・ライジング>
公転周期が約250年の冥王星は、ほぼ125年ごとに赤道を通過します。
ベルリンの壁崩壊から数えて125年前の年が、1862年。
この年は、冥王星だけでなく海王星も赤道に近づきました。
日本ではこの年、生麦事件が起きました。
幕末から明治へと押しやったのが、冥王星、海王星の赤道通過と言えるでしょう。
では、次にトランスサタニアンが赤道通過するのは、いつでしょうか?
下は、2026年11月、海王星が赤道通過、春分点超えの時のチャートです。
この時、土星も赤道を通過し、冥王星はアウト・オブ・バウンズです。

(Stargazerの出力物掲載には許可を得ています)
天王星は1942年の初臨界と同じく、北緯21度にあります。
冥王星は1942年北緯24度、2026年南緯24度と対照的な位置にあります。
1942年は第二次大戦中で、世界中に戦火が拡がっていきましたが、
2026年も再び、私たちは戦火の渦中にあるのでしょうか。
1942年と異なり、冥王星は水瓶座にあります。
水瓶座は散らそうとするので、国家はむしろ解体に向かっていると私は思います。
海王星は無意識の魚座から、意識の狭間に浮上してきます。
2026年、ネプチューン・ライジング。
土星の赤道通過と相まって、この頃に精神文明の黎明を迎えるような気がします。
原子力に代わるエネルギーが普及しようとしているでしょう。
天王星と冥王星のカーデイナル・クライマックスは終了しました。
ですが、イクエイター・クロッシング、
トランスサタニアンの赤道通過が歴史の転換点ならば、
クライマックスは、むしろこれからに本番に突入していくと思います。
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